#46 ページ48
「わわっ…!?ちょ、ちょっと…?」
ヴァルはシャッとカーテンを閉め、
僕を隅へと追い込む。
「ね、ねぇヴァル…?!な…何?どうし」
すると、ヴァルは片方の手の人差し指を立て、
「静かにしろ」と伝えたいようだった。
「……?」
耳をすましてみれば、
「…にしてもFランクの奴ほんとに居るのかー?
Aランクの守護神が居ないって言ってたんだろ?」
「国王様が言ったんだからしょうがない…。
何だかんだ、信用してないんだろうな」
……嘘でしょ。
「(ヴァル…!!)」
「(困ったなー)」
伝わる限りの小声で話す。
「(ど、どど…どうしよう…!?)」
「(どうしようって…動きようがねぇだろ)」
「(あ、あれは!?瞬間移動…)」
「(俺一人にしかかけれねーから、
主を放置することになるけど…それで良いなら)」
「(ダメダメダメダメ!!
ごめんなさい、ダメです置いてかないで)」
「(置いてかねーよ。
置いてかねーけど…どうしたもんかねぇ)」
カーテンの方へ視線を向けて、
そっと、僕の真横の壁に手を付く。
声はどんどんと近づいてくる。
「流石に服屋には居ないだろ…」
居ます。
「まあー、一応?」
念入りですね。
「軽く見回るだけ…」
来ないで。
「くくっ…」
「(ちょっと!!聞こえちゃうって…!!)」
「(あはは…わりぃわりぃ)」
「(うう…なんでこんな時に……。
早く着替えたいのに…)」
「(…主、よくよく考えると……)」
「……やばい」
急に耳元で囁かれたので、ビクンと肩を揺らす。
「(な、何がやばいの…?)」
「(そりゃまぁ色々?
この状況とか、主の可愛さとか…)」
そして、再び耳元で囁かれる。
「俺の理性…とか」
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朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2019年1月15日 17時