バレーボール ページ6
*
「国見!見てー!!」
「今日はなに。」
いつの間にか日常になった彼に自信作を見せに行くと言う行動。
いつものように呆れたように返事が返ってくる。
「バレーボール?」
「もうすぐ試合って言ってたよね?」
「あー、予選ね。」
国見はバレー部に入っていて、近々大きな大会があると聞いた。
バレーにはあまり詳しくないけど、バレーをしている彼は一段とかっこいいと思う。
「及川先輩?のファンが多くて練習は見に行けないけど、試合は応援に行くからね!」
「来なくていい」
「ひどい!」
こなくていい、と言いながら私が折ったバレーボール風の折り紙をまじまじと見てくれる国見に嬉しくなる。
「メッセージとか、珍し」
「う、うん、勝てるように願い込めといたよ」
裏に書いた応援のメッセージに気付いたようで、ふっと笑う彼に思わずドキッとしてしまう。
メッセージ、初めてじゃないんだけどな。
「応援、絶対行くからね」
「はいはい」
珍しく折り紙を制服のポケットにしまってくれて嬉しくなる。
今まであげた全ての折り紙の内側に折り込んだ好きという文字は、いつか気付いてくれるだろうか。
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夏斗 - 凄くドキドキして最高でした。こんな素敵な作品をありがとうございました。 (3月31日 3時) (レス) @page16 id: 73bfbf52f2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し78716号(プロフ) - ほんとに素晴らしい作品でした…ありがとうございます (3月2日 23時) (レス) @page16 id: aab997e352 (このIDを非表示/違反報告)
とーうえ れーと - ありがとうございます。 (3月1日 21時) (レス) @page16 id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 最高によかったです (2月28日 9時) (レス) @page16 id: 69d991c9f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:李雨*無気力なう。 | 作成日時:2024年2月28日 0時