【ハイキュー】ゴミに書いたラブレター【国見英】 (ページ3)

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手裏剣ページ3

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｢見て！手裏剣作った！｣

｢ガキかよ｣

いつものように完成した折り紙を国見に見せに行く。

幼い頃何度も練習した手裏剣を久しぶりに折りたくなって気がついたら沢山作っていた。

｢何色がいいー？｣

｢要らない｣

色んな色の手裏剣を国見の机に置くも、要らないと一蹴される。

｢重ねてシュシュシュってやろうよ！｣

｢それで喜ぶの小2までだろ｣

忍者の真似をすると呆れたようにため息をつかれてしまう。

｢忍者になれないよ！｣

｢なりたくない｣

｢そんなこと言わずに！これが国見のね！｣

ビリッ

自信作の手裏剣を何個か渡すと1個目は一瞬で破られてしまった。

｢なんで破るの！これ2枚で作るから大変なんだよ！？」

｢手裏剣って言うから頑丈なのかと｣

｢折り紙だってば！｣

大変なんて言っても勝手に作ったのは私だし、押し付けられた彼が破いてしまうのも文句は言えないけど。

｢ゴミの間違いでしょ｣

｢たった今国見がゴミにしたんでしょ！｣

渋々破られた手裏剣の破片を集めていると頭にチクリと衝撃が。

｢いたっ｣

｢攻撃性はあるから手裏剣か｣

さっきのは彼が折り紙の角で私のつむじを攻撃したからだったようで。

｢折り紙の手裏剣に攻撃性を求めないでください！｣

｢作ってきたのお前だろ｣

ポイと床に投げられた折り紙に、胸もチクリと痛んだ。