どうして過去は変わらない…？<鏡音レン>

名前 ページ14

「…………なぁ遥音？」

後ろのベッドから声がした。

「鏡音………レン………」

そこには少し包帯が取れた鏡音レンが横たわっていた。

嗚呼………そう言えばこの人も僕の罪に巻き込まれたんだっけ…

僕は罪しか起こせないんだな…

「なぁ……大丈夫か…？遥音？」

！

一瞬鏡音レンが泰牙に見えた。

僕の事をいつも心配してくれた泰牙。

でも…もう此処には居ない。

でも……

僕は目の前の鏡音を見る。

「ねぇ…鏡音。僕の事を名前で呼んで？」

罪人の僕だけど……

「えっ………？………いっ…良いけど……」

誰かに知ってて欲しい。

僕がここにいるんだって事を。

溢れてる涙が止まらない。

「A…さん！？」

僕は鏡音に抱きついた。

僕が何をしているのか分からない

そしてそのまま僕は

何故か落ち着く鏡音の体に身を任せた。

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