観音坂の妹で銃兎さんとの日常

クリスマス ページ30

銃兎さんと過ごす幾度目かのクリスマス





A「今年はサンタさん来ますかね！」


Aは目を輝かせていた

毎年恒例の事でした



銃兎「またそれですか？」



A「だって…！うちにはずっとサンタさん来てなかったんですよ！？…いい子にしてたのに…」



銃兎はサンタはいないという事実を純粋すぎる嫁に言えてなかった




銃兎「ちょ、観音坂さん。集合です」


独歩『な、なんですか？！』


銃兎「…Aまだサンタ待ってるんですけど」


独歩『えぇ？Aももう24ですよ？』


銃兎「なんせずっと来なかったからと言っていました」


独歩『あぁー…正しくは…』





Aは口ではそう言いつつも大人だ。
気づいている。


サンタは居ない



毎年プレゼントが置かれていたのは
お兄ちゃん達だけ。


私のは無かった



義理母「お前は悪いのだから来ないのよ」



そう言われ続け幼い頃は信じていた
でも高学年になるにつれ気づいた。



どれだけいい子にしても来ることは無かった




だから言ったらなんとなく来る気がした



A「来るといいなぁ…」



そう言って窓辺に頬杖を付いて窓の外を眺めた

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