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ハロウィーン09 ページ9

「ーーーだから、アイツは誰だって我慢出来ないんだ。セレナは優しいから仕方なく一緒にいるだけだよ!ほんと悪夢みたいな奴さ」

ヒュッと息を飲んだ。
私が優しいから仕方なく誰といるって言った?

フツフツと煮えくり返りそうな怒りを抑え、隣にいるハーマイオニーを覗き見ると、その頬に一つの雫が伝っていた。

「ごめんなさい…」

か細い声で呟くように言ったハーマイオニーはセレナの制止を振り切り、前を歩く集団を押し退け雑踏に紛れ込んだ。

ーーーもう我慢の限界だった。

「ロン・ウィーズリー!!!」
「っ、セレナ!?」

声を荒らげ呼び止めると、セレナはロンに詰め寄り彼の胸ぐらを掴むと、杖を取り出し喉に突きつけた。
ロンと一緒にいたハリーは突然のことに硬直し、周りにいた生徒はなんだなんだと騒ぎ立て、次第に二人を囲うように集まってきた。

「セレナ、落ち着いて…」
「ハリー、君が喋る権利はない!ロン、一度ならず二度までも私の親友を侮辱したな!」
「だって本当のことだろう!?」

「私がッ、いつッ、親切心でハーマイオニーといるって言った!?どこの誰がそう言った!?」

悲痛な声で叫ぶセレナに圧倒されたのか、ロンは首を横に小さく振った。その表情は酷く青ざめており、涙目だ。
そんなことも構いやしないとばかりに、セレナは掴んだ胸ぐらを振り払い舌打ちをする。

「ロナウド・ウィーズリー。今度、私の前で親友を侮辱してみろ…、私の覚えているありとあらゆる呪文と魔法薬で

ーー生きていることを後悔させてやる」

セレナは尻もちのついたロンを見下しながら怒りを吐き出すと、ハリーをひと睨みする。
ビクッと肩を震わす彼には何も告げなかった。
これ以上してしまうとただの八つ当たりだと、セレナもどこかで分かっていたからだ。

セレナは乱れた服を整えると、どこに行ったのかも分からないハーマイオニーを探しに、野次馬たちの群れを押し退け廊下を駆け出した。

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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます!夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです!夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです!更新楽しみにしてます! (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで!?さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います!これからもよろしくお願いします! (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで!? - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです!今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レン | 作成日時:2022年9月4日 21時

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