ハロウィーン12 ページ12
浮かした一つのガラスの破片を浮かしてはトロールに向けるが、トロールは棍棒でまるでクァッフルを打つビーターのように打ち返す。
そんな攻防を繰り広げる中、「ハーマイオニー！」と叫ぶ二人分の叫び声が聞こえた。
「「ハリー！ロン！！」」
扉が開き、二人がトイレに入ってきては扉の近くにいたハーマイオニーを守ろうと前に出る姿が視界の端に写りこむと、セレナに小さな隙ができた。
その瞬間、ブンッと緑色の何かが三人の姿を隠したかと思うと、セレナの身体が壁に叩きつけられた。
「「「セレナ！！！」」」
何が起こったのかまるで分からなかった。
けれど、叩きつけられた背中の痛みが全てを物語っていた。
ーーートロールの腕に振り払われたのだ。
クラクラとする頭を抑えて立とうにも、目の前が火花が散ったようにチカチカしてまともに平衡感覚もとれない。
ただ、三人の勇ましい声だけが聞こえてきて、不甲斐なさに顔を歪ませるだけだ。
「ロン！今だ！なんかやれ！」
ハリーの声に反応し、セレナは叫ぶ。
「ロン！ビューン、ヒョイよ！！」
「《ウィンガーディアム・レヴィオーサ》！！」
セレナの言葉にロンはすぐさま反応し、呪文を唱えた。
すると、セレナの目の前でドシーンッと巨大な何かが落ちたような音がして、思わず身構えてしまった。
「ロン、倒したの？！ハリー、ハーマイオニーは無事？！」
「セレナっっ！！？」
微かに見える姿を頼りに声を出してみると、何かを放り出してハリーが慌てて向かってきた。
僅かではあるが緑色の目が不安げに揺れているのが見えた。
「バカ！無茶し過ぎなんだよ、セレナは！！」
「…そんなことない」
ハリーの怒った様子に、セレナは気まずそうにフイッと顔を背けると、ハリーはグッとまだ言いたいことを堪えて彼女の腕を肩に回して立たせた。
その時だった。
バンッと扉の勢いよく開く音がしたと思ったら、マクゴナガルを筆頭に、セブルス、クィレルが現れた。
突然のことに身を固くし動けずにいる四人を見ると、セブルスとマクゴナガルは目を大きく広げじろりと四人を睨みつけ、クィレルはと言うと倒れたトロールに小さく悲鳴を上げ座り込んだ。
「一体全体、貴方方はどういうつもりなんですか？！」
「殺されなかったのは運が良かった。寮にいるべきお前たちがどうしてここにいるのかね？」
二人の言葉にシーンと静まり返った。
何も言い返す要素も持ち合わせていないため、反論も何も出来ないからだ。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
