ハロウィーン11 ページ11
あれからどれだけ経ったのだろう。
ハーマイオニーが泣きやみ他愛もない会話をしていると、彼女のお腹がなった事で時計を見ると、時刻はすでに夕食時となっていたのを知った。
「っ！…セレナ、笑わないで」
「まだ笑ってない…ふふっ」
「今笑ったわ！！」
たぶん顔を真っ赤にしているであろうハーマイオニーは、ドンッとトイレの扉を叩いて抗議した。
「それよりハーマイオニー、いつまでその中で閉じこもってるつもりなの？そこから出て、早くご飯食べに行こ？」
「…そうね」
ガチャリと鍵を開け出てきたハーマイオニーは、目は泣き腫らして赤くなり、頬には涙の跡も乾いてくっきりと現れていた。
このまま大広間に連れていくのは彼女も恥ずかしいかと、セレナは持ってたハンカチを濡らして彼女の涙の跡を拭う。
ありがとうと照れたように笑ったハーマイオニーを見て微笑んでいると、何やら異臭が漂ってきた。
どこから？
…外からだ。
段々と臭いがきつくなっているのを感じて、二人は顔を歪めながらお互い目配せをした。
「ハーマイオニー、下がってて」
「ダメよ！何か嫌な予感がするわ！早く外へーーー」
ハーマイオニーが廊下に出る扉に向かおうとすると、その扉から自分の何倍ものの大きさの化け物が現れた。
鈍い灰色の肌にゴツゴツした巨体、頭や足が小さいくせに腕が長くその手には棍棒が携わっている。
これは、トロールだーーー！
「キャァア！！！」
ハーマイオニーの甲高い悲鳴によってトロールがこちらを向いて棍棒を振り上げた。
ドーーンッ！！
慌ててセレナはハーマイオニーを自分のいる方に引き寄せると、ハーマイオニーのいた場所のタイルが割れ、破片があちこちへと散らばった。
「ハーマイオニー、逃げるよ！」
恐怖で震えるハーマイオニーの腕を引っ張って扉へと向かう、そんな自分の腕も恐怖で震えていたがなりふり構っていられなかった。
慌て震える手で扉を開けようとするが、何故か開かない。
そんな中でもトロールは、こちらに向かって辺りを破壊しながら近付いてくる。
ーーーそんな時、
『お前だけは、友を裏切るな。守れ。私の様になるな…わかったな』
「わかったわ、父上…」
セレナはハーマイオニーを扉の前に残すと、扉と反対方向に走り出し割れたタイルの破片をトロールへとぶつけた。
トロールの意識がセレナへと向けられる…。
「こっちよ！《ウィンガーディアム・レヴィオーサ》！！」
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
