国宝級センター３ (ページ19)

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Aside

自分の身体が何かおかしいってことは少し前から気付いてた。

だけどこんなことになるなんて思ってなかったし…

だけど、今考えれば原因なんていくらだって思い浮かぶくらい無茶なことしかしてない。

A「…いっ、た、、、…はぁ」

自動販売機の前で屈むだけで痛む腰に苛立ちなんてなく、今はただただ後悔しかない。

よりによってこの時期に。

自己管理さえできない自分が情けなくて、

これから迷惑かけるみんなにどんな顔して会えばいいのか分からなくて、

一人で逃げるようにビルの屋上に出た。

「一人で何してるん。」

痛くて椅子にも触れず壁にもたれて俯いてる私が

久しぶりに聞いた声の主は、

永瀬「リハ、珍しく来るの早いやん。」

A「うん…まぁね。」

永瀬「Aにしては凄い落ち込んでるやん、腰のこと聞いたで。」

きっと私たちの楽屋に遊びに来た時にメンバーから聞いたんだろう。

どうせ今日のリハからジュニアたちにも会うわけだから言わなきゃいけないし…

神宮寺「よっ！楽屋にいないからどこに行ったのかと思ったよ。」

岩橋「全然自動販売機通り過ぎてるけど？」

A「えっ、みんないる…」

廉に続いてキンプリのみんなが屋上に集まってきた。

平野「Aにしては凄い落ち込んでるじゃん。」

永瀬「それ、もう俺言ったから！取るなや！！」

A「いや、ケンカしないでよ…？」

相変わらずどうでもいいことで口喧嘩をし始める二人に、さりげなく心配してくれる同期たち。

久しぶりのメンバーにジュニア時代を思い出して懐かしくなった。