13話 ページ15
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『…ふぅ…』
悟様と鍛え始めて約1ヶ月が経った…
今日は私ひとりで鍛えているけれど、悟様は任務や授業で忙しいのにも関わらず、私なんかに時間を割いてくれる
その時点で申し訳ないのだけど、早く強くなって悟様の負担を少しでも減らしたい
貧弱だから守られてばかりだし、私は1人でも大丈夫と言われるぐらいまではせめてのところ…
『…弱いなぁ』
氷結を基本的にメインにして呪術を発動させているのだけど、呪術をメインにして戦うことに関しては悪くないが、体術も呪具を扱うのも一つだ
特に体術は受け身も鍛えなければ…
一刻も早く、彼の時間を奪わないように…
早く…強くならなきゃ、お姉様より強くならなければ…
『ぅ……ぁ……』
なんて思っても体がついて来てくれなくて私の体はフラフラなのか倒れる…
と思っていたその時、背後から人の気配がし、私の体も倒れることなく変わりに私以外の人のため息が響く
「っぶねー…ビビったわ」
『?……悟様?』
「あのなぁ……毎日体を鍛えるのは別にいいけどお前は限度って知らねーの?」
『え?』
限度?私は一刻も早く悟様の負担を無くすために…そしてお姉様より強くならなくちゃいけない
その為には悟様がいない間でも、私はとにかく体を動かした。任務や授業がある時はさすがにしてないけど
いや、もしかして…やはり私みたいな雑魚がどんなに鍛えても意味が無いと言うこと?
「?……A?」
『………』
初めから力が弱い私なんて
どんなに力を得ようとしても意味ないということ?
出来損ないやつが悟様の役に立てるなんて、負担を減らすことなんてもう出来ないということか?
それを思えば悲しいけど、思い当たりはある…今までそう言われて生きてきたのだから
何を私の分際で調子をこいているんだと冷静になれば理解してくる
そうだ、私のような奴のために、悟様の負担が少しでも減らすことは簡単なこと
それは悟様の命令以外の行動を独自でやるのは許されないのだから勝手をしてはいけない
…私が鍛えるから悟様の負担が増えてしまう
何故今まで気づかなかった?
「おいA!!!どうした!!??」
『っ!?…え、ぁ……悟様?』
「えって…お前なぁ、いきなり魂抜けたみたいな顔して呼んでも返事しないからびっくりしたんだよ…もう疲れてるみたいだし無理すんな、今日はゆっくり休め」
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通りすがりの呪術廻戦好き - なんか、中途半端。五条悟は、もっとズバズバ言うと思うし、読んでてスカッともしないしざまぁもされないし。 (2月17日 23時) (レス) @page48 id: 1495d167b8 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 五条君と夢主ちゃんが幸せになれてよかったです!というか萩原の家族とか夢主ちゃんの家族とか最悪ですね。夢主ちゃんと五条君素敵。 (2022年8月14日 14時) (レス) @page2 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 夢主ちゃんの家族がクズ過ぎる...この家で一番可愛いのは夢主ちゃんに決まってんだろうが!! (2022年7月18日 16時) (レス) @page50 id: 936c26f56c (このIDを非表示/違反報告)
マリか - 五条くんのズバズバと夢主ちゃんのために言ってる所…かっこいい…夢主ちゃんは可愛いすぎる… (2022年7月18日 12時) (レス) @page50 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 萩原って女…五条くんにお仕置してほしい…。夢主ちゃんのほうが…素敵な女性だよ…。早く夢主ちゃんを助けてあげて…! (2022年7月16日 10時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの | 作成日時:2022年6月18日 19時