よく分からない赤葦くん【ハイキュー】

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｢ん、それでいい｣







『ねぇほんと大丈夫？疲れてるのなら帰る？欠席なら先生に私言っとくよ？』







｢いや、こんないい機会逃す訳には｣







『なんて？？？？？？』






今、よからぬ事を聞いた気がするんだけど…怖いから水に流しておきます

なんて思っていると、電車が来た






｢なんでもない、電車来たし行こ｣






『いや、これ離してよ』





｢満員なんだからはぐれるでしょ｣






『……それもそっか』






急に京治くんが倒れても怖いし、私はこのまま電車に乗った






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『…………はぁ』







やっぱ電車は嫌いだ、そう私がこの高校を選んだ理由の1つでもあるんだけど


家が近い学校を選んだのは電車が嫌いだからだ、自転車で行ける距離が良くて選んだのに


結局電車というね……





まぁ入学日は自転車置き場を封鎖されてたからその日は電車で行ったけど、もう嫌だ


香水とか何種類もの匂いするし、人に囲まれるのが嫌だ…息苦しい







｢大丈夫？しんどかったら俺に持たれかかっていいよ｣






『体調悪そうな人にそんな事しません』







そんなアホなことする奴居ないです、君は黙って電車乗ってなさい







｢大丈夫、Aのおかげで復活したから｣







『……？意味わかんないこと言ってないで君は大人しく電車乗ってな』







｢Aのケチ｣







『なんでよ？？？？』









なんでそんな悔しそうな顔するわけ？？？ますます分からなくなってきたんだけど








｢じゃあ、手握っててね｣






『つり革持ちなよ』







まぁ苦しいならできる限り支えるけど、京治くんと私の身長割と違うよ？まず支えられるか心配かな

というか私つり革自体届かないから近くの手すりに捕まらないとフラフラしちゃうんだが


頼む相手間違ってるよ







｢えっ｣






『…………あ、うん、どぞ』








私は黙って空いている右手を差し出すと、京治くんは嬉しそうに優しく手を合わせた



あと、この前も思ってたけど、断られたらこの世の終わりみたいな顔するのなんで？


もしかして……つり革に触りたくない潔癖症だったりする？それはなんかごめんなさい






｢やっぱり手、小さいね｣







『ア、ウンソウダネー』









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この赤葦くんはおかしいけど、ちゃんと恋愛小説なので安心してください

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