【文スト】或る組織の少年の幸福と不幸【男主】

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『僕は君の兄で居られたのかな』

僕は自分の右目が嫌い。

僕は自分の髪が嫌い。

僕は自分の好きなもの、嫌いなものが嫌い。

鏡花の兄で居ようと努力した。

僕だけが父さんや母さん、鏡花と違うことが僕の孤独の証。

僕は優しい微笑みで頭を撫でながら僕を引き取ってくれた、鏡花の母、僕の血の繋がってない母さんは好きだ。

でも、僕をこの髪に、この右目に産んだ実の母さんは嫌いだ。

父さんの浮気相手の僕の実の母さんは嫌いだ。

父さんは僕のお願いを聞いてくれた。

その後、鏡花は笑顔で僕を慰めた。

「大丈夫だよ」って笑ってくれた。

鏡花は両親を殺した。

鏡花にとってどんな存在だったのかわからないけど、少し悲しかった。

鏡花と僕はマフィアに拾われた。

鏡花と僕はずっと手をつないでた。

鏡花がマフィアを抜けた。

敵組織に行った。

孤独感が押し寄せてきた。

けど、仲間もいたから少しは柔らかかった。

それでもやっぱり孤独。

僕は不幸？

それなら不公平だ。

皆不幸になればいいんだって、なんとなくそう思った。執筆状態：連載中