愛を知らないモブ

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続き





みずき「侑くんやん！」







この宮侑と言う男
我が校の男子バレー部で高校バレー界では有名人(らしい)。今朝みずきとの会話に上がった奴だ






セッターとしてらとても優秀らしく顔もいいため雑誌にもよく載っている。






故に女子からの人気は爆絶







侑「あぁ､それと綺条さんも」






『...どうも』






ついでかよ。なんでこんな奴がモテるんだよ






まぁ、私はこいつのこと嫌いだし。特別扱いされたいわけじゃないから別にいい。こいつも私の事が嫌いなようだし






お察しの通り、宮侑はみずきに好意を寄せている






だが、どんな誘いも私を理由に断わられるためとばっちりで嫌われた。お子ちゃますぎる






ただ、みずきの中で私という存在は相当大きいらしく私との繋がりは多少なりとも保っておきたいらしい






とばっちり受けて嫌われるし毎度こんなふうに足止められちゃ迷惑だからさっさと貰ってって欲しい






元々目付きの悪い目がさらに悪くなった気がした。






？「みずき」






またか…






みずき「治くんも！おはようさん！」





治「おはよ」






宮侑の双子の弟である宮治。こいつも男子バレー部の有名人。宮侑と同様に人気






みずき「今日も眠そうやね。あ､A待ってや！」






余計なのが2人増えそーっと何事もないように去ろうとすれば気付かれてしまった。私の名前を出すな､呼ぶな






侑「ﾁｯ............」






宮侑は舌打ちをしてこちらを睨みつけてくる。なんでやねん。私悪くないだろ






『....なに？』





みずき「なに？ちゃうわ！一緒に行こう言うたんに！置いていかんといてや〜！」





『遅いからいけないんでしょ？置いてかれたくないんだったらもう少し人を待たせない努力をして』






いつも待っててやってんだから文句言うな






みずき「うぐっ...分かった...これからは文句言わん！」






いやてかもう文句言うなら最初から1人で登校しろ。






みずき「うちはAとしか登校せんからな！」






心でも読んだの？宮兄弟からの視線が痛い。






負の感情を滲み出しながら私に視線を向けてくる






『.....早く行くよ』





みずき「もう！少しぐらい待ってや〜！じゃあな侑くん！治くん！」





侑「あ、みずき！一緒に教室まで行かへん？」

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