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「発熱と…あと胃痛も酷いみたい。原因は多分、過労と軽い栄養失調だって」
マネージャーは、そう言って困ったように笑った。
「……最近働かせすぎてたからね。僕も気になってたのに注意できなくて……申し訳ない」
マネージャーはそう言って頭を下げると、スタッフさんに呼ばれて行ってしまった。
あれから翔ちゃんは医務室に運ばれて、もちろん収録は中止。
不測の事態に現場の空気は重苦しかったけれど、誰も翔ちゃんを責めたりはしていなかった。
他のメンバーはすぐに医務室に駆けつけ、翔ちゃんを本気で心配していた。
相葉さんはこの世の終わりみたいな顔して、大野さんや潤くんも口に接着剤でも付けたのかってくらいに何も喋らなかった。
普段の翔ちゃんの誠実さが、これだけの人を惹きつけているんだ。
「……じゃ、ニノ。翔さんのこと頼んだ」
「ごめんね。こんな大事な時に居れなくて……」
潤くんたちはこの後仕事があるそうだ。
特に用事のない俺が、残って翔ちゃんを診ておくことになった。
「……ニノ」
肩を叩かれ、振り返ると次の仕事に向かう大野さんが、複雑な顔で俺をじっと見つめていた。
「何があったのか聞かないけど……はやく仲直りしなね？」
「……っ」
「しょーくん、最近なんか寂しそうだし。つーかおいら達も寂しいし」
それだけ言って、背を向けてじゃーねーって手を振る大野さんが
悔しいけど、かっこよく見えた。
・
白いベッドで目を閉じる翔ちゃんは、ビックリするくらい綺麗だった。
なんつーか……言葉で表しきれないけれど、息を吞むほど美しいって、こういうことかなぁって。不謹慎極まりないけど。
白く細い腕には点滴が繋がっていて痛々しい。
それなのに翔ちゃんの顔は、描いたように安らかで
この光景を今、一番近いところで見ているのはとてもすごいことなんだ、なんて
バカみたいなことを考えていた。
「……しょーちゃん。ごめん」
あの雨が、あのキスが
あなたをこんなに苦しめていたなんて。
これ以上ないくらい反省しているというのに、まだあの唇の感覚が鮮明に残ってる。
最低だよね。翔ちゃん、こんな俺を殴ってよ。
ばーかって。ニノのばーかって。このやろーってさ。
そんでスッキリして、安心して、また前みたいに幸せそうな笑顔を見せて？
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あかし(プロフ) - taekoさん» あまーーい！（byハンバーグ師匠）って感じでしたが…よく考えれば逆転歳の差という変化球でした…えへ。他にもSNさんなお話もあるので読んでってくださいませませ。コメントありがとうございますっ (2017年1月25日 22時) (
レス) id: a2aacb0a53 (このIDを非表示/違反報告)
taeko(プロフ) - あかしさん、あまーい！お話ありがとうございました。オトナになったしょうくん、この先店長の行動にどうなるのか？いっちゃえー！とsn担ながらも応援したいですよう。そしてあいばさん…。お疲れさまです。 (2017年1月25日 20時) (レス) id: 7194cb19fe (このIDを非表示/違反報告)
珠櫻(プロフ) - aoiさん» aoiさん、ご訪問ありがとうございます。豪華な作者様のお話はとても素晴らしいですよね！オムニバスはラストスパートなので、それまで楽しんでいただけましたら幸いです(#^^#) (2017年1月15日 10時) (レス) id: a60d445f6f (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - よく拝見させて頂いてる作品の作者さんが多くて、どのお話もとても楽しかったです。素敵な時間をありがとうございました(^ ^)Sさんの誕生日までまだまだ楽しませて頂きます！ (2017年1月14日 14時) (レス) id: d8d6835fa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チームMagnet
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年11月26日 17時
