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……泉くん私よりもかなり背高いんだ。
いつも遠くから見てたから気づかなかった。
顔も整ってるし、やっぱアイドルって感じ。
ま、口調が少し最悪だけどね。
「ねぇ、何か関係ないこと考えてるでしょ。」
耳元から低い声で囁かれる。
これは少しドキリとしてしまった。
焦りからなのか、恥ずかしさからなのか自分でもわからない。
「ほら、こっち見なよ。」
と、顎をつかまれ上を向かされる。
強くなく壊れ物を扱うかのような触り方。
それに少しピクッと反応してしまう。
「ふぅん……。アンタ割と可愛い顔してるんだねぇ……」
じっくりと顔を見られる。
やばい、熱が顔に集まってきた気がする。
ふいに泉くんの顔がゆっくりと迫る。
えっ、これってもしかしてキス?
待って待って、初キスがアイドル?(苦手人物)
私はどうしていいかわからずとりあえず目を固くギュッと瞑った
チュッと短い音と共におでこに触れた感覚。
『………ふぁ…?』
まぬけな声が漏れてしまった。
慌てて口をパッと抑える。だが時既に遅し。
「……くっ、ははははは!何その声っ!」
一歩二歩ずつ下がりながら腹を抱えて笑われる。
屈辱、この言葉が頭を凄いスピードで駆け巡った。
『はぁ?!何それ!元はといえばアンタが迫ってきたのが悪いんでしょ?!
このゆうくん大好き天然ワカメが!!』
見下ろされるのが嫌でなるべく近くなるように背伸び。
だけど全然届かない。無念。
そんな事より私はやらかしたかもしれない。
「……ワカメ?」
禁句ワードを言ってしまった。
「ゆうくんがだぁい好きなのは認めるけどその言葉は聞き捨てならないねぇ……」
またジリジリと距離が縮まる
「お仕置き。」
グイッと顎を上に持ち上げられる。
さっきおでこにしただろう唇が私の唇に触れている
『んっ、くぅ……うぅ……』
それも短くじゃなく、長く
「……はっ、口ほどにもないねぇ」
少し経って唇が離される
私にとって長く感じられたその時間で膝が震えて床に落ちる
座り込んだ私の耳元に近づき
「ばぁか......♪」
と今度は楽しそうに囁いた。
ドキドキしてたまらない私とは裏腹にピーッという電子音が響いた
「んじゃ、またね」
扉を開けて泉くんは出ていった
『あんの、くそワカメが……っ』
私は赤くなった顔を抑えてしばらく座り込んでいた。
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☆【日々樹 渉】机ドンとキスしないと出られない部屋 紫丁香花様リク→←【瀬名 泉】ドキドキさせないと出られない部屋
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猫愛りあ - 凛月さんエロいってぇぇ〜りつまおも最高ぅぅ〜!! (12月29日 11時) (レス) id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
優璃 - 今更ながら読んで最高でした!!リクエストよろしいでしょうか?鬼龍さんで股ドンとDキスをお願いしたいです!!! (6月23日 6時) (レス) @page19 id: 190960af7c (このIDを非表示/違反報告)
mami - 夜分遅く失礼致します!今更ながら作品読ませて頂きました!最高です…胸きゅんが…Twitterもフォローしました!承認してくださると幸いです! (2022年8月15日 1時) (レス) @page38 id: b008be79fd (このIDを非表示/違反報告)
ネギとろ(プロフ) - リクエスト失礼致します。守沢千秋くんでハグからDキスでお願いします!すごく面白いです!これからも更新頑張ってください! (2022年7月3日 13時) (レス) @page23 id: 3c583702ce (このIDを非表示/違反報告)
かげ - リクエスト失礼します。伏見弓弦くんと七種茨くんの2人に同時に攻められるって言うのをお願いします!作者様のこの作品全て読ませていただきましたがとても楽しかったです。これからも応援してます! (2022年2月26日 23時) (レス) @page24 id: 067bd8ce33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とわ | 作成日時:2017年1月8日 20時