【あんスタ】〇〇しないと出られない部屋に閉じ込められたんですけど、とりあえず今すぐ助けて下さい。

☆【朔間凛月】お互いに照れさせないと出られない部屋 うたぱ様リク ページ11

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「じゃあ何か照れさせてみてよ」

『いや、何かって何なの。』


こんな会話が何回も続いて早5分




どうやら【お互いに照れさせないと出られない部屋】に閉じ込められたらしい。


凛月は机に座って、私はその目の前の椅子に座って考える




いやたぶん凛月は首が頷いているからたぶん寝ている




「……あ、思いついた」

と凛月は目を開け呟いた


『えっ、どうすっ……！』


それから先の言葉は出なかった




凛月にキスされていたから



深くないも長くもない、短くて軽いキス。




だけど、


「……これだけで赤くなるって、
もしかしてAこれはじめて？」


そう。これが初キスだったのだ。



熱が顔に集まった様な気がした



『やばい、照れたかも』

「アイドル様のキスで照れない子がいるのかな」

『うるっさい馬鹿、黙って』


刺々しい言葉が口から飛び出した




こうして後は私が凛月を照れさせるだけになった

私はまた頭を抱えて考え込んだ




「んー、ふあ、ぁ………じゃあ俺は眠いから寝る...........」

机を何個かくっつけ横になる凛月


『はぁ？！ちょっと凛月っ……！』

ほんの数秒で寝息が聞こえ始めた



どうしよう、もう窓から見える空は暗くなり始めている


凛月みたいにキスする.....？

でも寝ている今じゃ照れるも何もないだろう。





私は固まらない考えを放棄して、凛月の前に屈んだ

サラサラな髪を一房手に取り指を通す

髪は指をすり抜けてまた他の髪に混ざっていく




『____________私ね、本当は凛月の事大好きなんだよ』

寝ている事をいい事に思っている事を全て吐き出す



『普段私いっつも凛月にキツい口調で話してるよね』

俯いて話を紡ぐ


誰も聞いていないと分かっていながらも何だか恥ずかしい




『…………でもね、私凛月の事嫌いじゃないんだよ。』

『むしろ好きだよ、凛月。大好き…………』


いつもは出来ない行動

凛月の手を握って出来る限りの笑顔で話した






ﾋﾟｰｯ


と部屋の出入口が開く音がした


『えっ？！なっ、何で？！りっ、凛月…………』


あっ、でもここで起こしたら安眠妨害とか
言われて機嫌悪くなっちゃうかな……





『……ばいばい凛月、また明日。』


おでこに軽くキスを返して扉をくぐった









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「________〜っ！アレは反則でしょ……！」

実はずっと起きていた凛月が照れて顔を抑えて悶えていた事、私は知らない。



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