中原の覇王 part4 (ページ34)

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150話ページ34

信「行くぞテメェら！火を巻き起こす！」

「「おお！！」」

飛信隊が趙軍相手に暴れ回る

章「す、凄い…！もしかしたら、司馬尚を討ち取るかも…！」

『それは無理。数が違い過ぎるからな。…だが軋みは作れた』

章「へ…？」

『王翦、趙玲が来ないかだけ見張ってくれ。私は次の一手に出る』

翦「は！」

Aは玉鳳隊と楽華隊を連れて、岸に上陸する

飛信隊と合わせても、兵力は5万しかいなかった

飛信隊を呼び戻すと、Aは全員に3日分の兵糧だけを持たせる

『持っていい兵糧は3日分だけ…残りは全て河に捨て、乗ってきた船を全て破壊せよ』

恬「！」

『兵も将も…我等の命は等しく3日だ。死にたくなければ前進して、敵を殺せ。敗れれば、八つ裂きか餓死か溺死だ』

賁「…！」

『さぁ行くぞ！！ここが我等の分岐点だ！！』

Aは極限まで士気を高めて、圧倒的多数の趙軍に挑みかかった

彰「奴等…本気で我等に勝つつもりの様ですよ」

上「身の程知らずめ…！」

カ「秦軍は背水の陣を敷いたのだ」

ジ「うむ」

尚「拓跋Aの武勇は、中華でも最強だ。信や王賁、蒙恬も傑物である。率いる兵も強兵揃いな上に、狂気が段違いだ。そんな奴等と真正面からぶつかるのは愚かな事…うまく耐え忍び、時が来たら滅殺するぞ！」

趙軍は持久戦に持ち込もうとする

趙軍に挑みかかるAに無数の兵が襲いかかる

「死ね！！我等の国を荒らす野蛮人が！」

だがAはそれを物ともせず、一撃で20人近く斬り殺す

信と王賁も、当たれば幸いと言わんばかりに敵を殺していく

蒙恬と河了貂も、兵を巧みに指揮して敵軍に損害を与えていった

Aの兵も、1対1では趙兵を完全に圧倒していた

「怯むな！数はこちらが上なのだ！集団で殺せ！」

集団戦に出るも、それでも10人がかりでやっとであった

そして…首を刎ねたとしても、最期に残った意識で、毒針で敵を最低一人は道連れにする

こうして1日目は終了し、辺りには…趙軍と韓軍の兵士の死体があちこちに散乱していた

敵軍は大きな打撃を負う事になった

2日目になると、司馬尚は秦軍を上手く躱そうとする

然し、Aのスピードは桁違いであった

あっという間に捕捉されて、攻撃を受ける

そして…王賁が司馬尚軍に移っていた馬南慈を、信が韓軍総大将の洛亜完を、蒙恬が楽彰と対峙した

信「恨みはねェが…討たせて貰うぜ」

洛「チッ…！」

賁「朱海平原では討ち損ねたが…今日こそ沈める！」

南「若造が…！」