中原の覇王 part4 (ページ14)

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130話ページ14

西門では、王賁が謝玄相手に果敢に攻めていた

関「紫伯を討った若の槍を難なく…！」

だが、謝玄の守りを崩せずにいた

返しの攻撃を浴び続け、王賁は傷だらけになる

賁「はぁ…はぁ…あまり時間は無いのでな…！」

玄「…相応の危うさは感じている」

賁「俺もだ…！李牧も媧燐もこの世を去った…中華は、お前達の世代を必要としなかったんだ！分かったら席を開けろ…！」

玄「図に乗るな！項燕大将軍こそ、中華…いや、世界を統べる男！」

謝玄は、王賁に重傷を負わせる

「無駄なことはやめとけよ〜王賁！」
「謝玄様の守りは、中華でも指折りだ！」

楚軍が王賁を嘲笑う

番「ほ、賁様！！一旦退きましょう！」

賁「バカを言え…道は始まったばかり…絶対に…何が何でも楚軍大将軍にして、項燕の側近…"絶対守備"の謝玄をこの手で討ち、秦国を守る！」

王賁は再び攻めて、謝玄にダメージを与えた

玄「やるな」

賁「見えてきたか…？お前の死が！」

玄「威勢のいい槍使いだったと、記憶に残しといてやる…！」

謝玄が、王賁にトドメを刺そうとする

賁「俺が…お前を貫く！」

王賁が、これまでで最大の槍技を放った

謝玄はその技を一度は受け止めるも、徐々に押されていき、最後は急所を貫かれて、致命傷を負った

玄「こ…項燕…様…」

賁「後退などしている暇はない…安い戦でも足りぬ…大いなる勝利を手にし続けねば…中華に名を刻む大将軍には決して届かぬ…！”夢”だ何だと浮ついた話では無い！これは…”王”家の正統な跡継ぎとしての…この王賁の責務だ！」

王賁の宣言を最期に謝玄は絶命し、その遺体は、堀の川に落ちて流されていった

関「や、やったぞ！」

番「項燕の側近の謝玄…我らが賁様が討ち取ったぞォォォ！！」

玉鳳隊から大歓声が上がった

「そんな…！謝玄様…！」
「…おのれ！王賁のクソを八つ裂きにしろ！奴はもう、満身創痍だ！」

激昂した楚軍が、玉鳳隊に襲いかかる

花「若があんだけ頑張ったんだ…！俺達も魅せなきゃなァ！！」

士気が跳ね上がった玉鳳隊は、楚軍を返り討ちにしていく

関「雑兵は、多少逃しても構わねェ…だが、精鋭と指揮官は一人も生かすな！」

謝玄軍の再起を防ぐべく、関常と亜花錦は精兵と指揮官クラスを集中的に殺し、敵を壊滅させた

番「賁様！謝玄を討った一撃は…正に天下の大将軍と呼ぶに相応しい一撃でした！」

賁「…フッ…」

王賁はそのまま倒れこんだ

藍田城西門の戦い

勝者…玉鳳隊王賁