中原の覇王 part4 (ページ12)

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128話ページ12

Aの檄に士気が跳ね上がっていく

『自国の民を苦しめるだけに飽き足らず、他国の民に手を出そうとする合従軍に、天罰を与えようぞ！！』

「うおおお！！」
「やりましょうA元帥！！」
「悪しき外道どもに死を！！」

兵の士気は最高潮に達した

その数時間後、攻撃が開始された

南門は項燕自ら、東門は祖逖が、西門は謝玄が攻撃した

三人を、A、信、王賁が迎え撃った

祖逖の攻撃によって、東門が破られる

祖「秦の犬どもをぶっ殺せー！」

進撃を続ける祖逖の前に、信が立ちはだかり、攻撃を浴びせた

祖「テメェが飛信隊の信だな！」

信「そうだ！…テメェ、身体に武器を仕込んでんな」

祖「一撃で見抜くとは…そうさ！俺は改造人間さ！」

信「テメェが何であろうと、政を脅かすなら容赦しねぇよ！」

祖「ガキが…呉鳳明でも作れねぇ改造人間の恐ろしさ…その身で味わわせてやる！」

信と祖逖の激突が幕を開けた

西門も、謝玄の猛攻により破られた

そこに王賁が立ちはだかった

「おい見ろ！玉鳳軍の王賁だ！」

「拓跋Aと共に都を落として、先王を生け捕りやがった奴らだ！」

「ぶち殺して、仇を取れ！」

楚の兵たちが王賁に襲い掛かるも、王賁は雑兵を一瞬で突き殺す

賁「雑魚に用はない…貴様が謝玄だな」

玄「…だったらどうする？」

賁「来い。秦王の刃として…貴様らをこの地に沈めてやる」

謝玄と王賁の対決が始まった

南門を破った項燕とは、Aが対峙していた

翼「拓跋A…！先王と春申君の仇！ぶっ殺す！！！」

項翼が襲い掛かるも、Aは容易に退け、白麗の矢もAの矢で破壊される

燕「よせ！翼、白麗！お前達に勝てる相手じゃない！」

翼「でも！」

燕「お前たちは、他を相手していろ。こいつは俺が相手する」

項翼は渋々、相手を譲った

『項燕…お前がいる限り、中華の民はお前に奴れいにされる恐怖から解放されず、安心できない！！』

燕「何を言おうが勝手だが、小国の民は奪われることを諦めたのさ。”名誉ある死者”！”非暴力の弱者”！”か弱い罪なき者”！言い訳続きの”敗北者”は飽きるほど見てきたんだ！枕詞は勝者にはつかねぇ！」

『ならお前も枕詞を考えておけ！…私に敗れ去る惨めな”敗者”としてな！！』

燕「ほざけ！！時勢に乗っただけの”股婦”が！！！」

Aと項燕が己の得物をぶつけ合う

凄まじい衝撃が周囲に伝線する

中華…いや、世界最強の人間たちの戦争の幕開けとなった