中原の覇王 part4 (ページ1)

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117話ページ1

趙に攻め入った桓騎は、長城の見張りを楊端和に任せると、いよいよ自身は邯鄲へ総攻撃をかける

桓「テメェに先鋒を任せる…もし邪な振る舞いをすれば…分かってるな？」

虎「…はい…分かっています…」

先鋒にはその突破力を評価して、虎白公を任せる

虎白公は邯鄲へ突撃するも、趙玲率いる20万の軍に阻まれる

玲「ム…貴方は、虎白公。配下を皆殺しにされて尚、死を選ばず、謀反同然の事をするとは…」

虎「っ…！…趙玲よ。周りを見て物を言え。私は大義を重んずる者だ！真正の中華の国でありながら、蛮族同然の楚が行った、周王族の虐殺に加担した貴様らに謀反呼ばわりされるなど、片腹痛いわ！」

虎白公と趙玲がぶつかる

当初はそこそこ渡り合う虎白公だが、やがて不利となり、退却を始める

だが趙玲は逃さず、かなりの長距離であったにも関わらず、弓矢を虎白公に命中させて昏倒させる

更に追撃の矢で心臓と脳を2発ずつ貫き、虎白公を絶命させた

雷「マジかよ！あの距離で！」
黒「これが中華十弓の頂点…三大天趙玲…！」

秦軍が動揺するも、桓騎は冷静に進軍を続ける

しかし肥下の城から、李牧軍20万が出現…桓騎軍を南北で包囲してしまった

更に司馬尚軍10万が、がら空きの赤麗城を強襲…瞬く間に奪還されてしまう

李「一年もあれば、これぐらいの兵力は用意出来ますよ…桓騎」

桓「やってくれんじゃねぇか…李牧」

李牧は総攻撃を命じ、黒羊戦で見つけ出した桓騎の弱点を徹底的に突いた

桓騎軍は木っ端微塵に粉砕され、雷土とゼノウは馬南慈に、黒桜と砂鬼は舜水樹に討たれた

摩論も、逃げ出した所を傅抵によって斬り刻まれる

桓騎への恨みを晴らさんと、多くの趙兵が殺到するも、桓騎を討つことが出来ない

すると、カイネが桓騎への特攻を敢行する

聡「カイネが…討てますか？」

玲「大丈夫よ。何であの子が、李牧殿の側近になったか、分かる？」

聡「？」

玲「あの子の…カイネの一対一での爆発力は…龐煖にも匹敵するわ」

曜「！？」
聡「そんなに…！」

カイネは趙玲の言葉通り…見事に桓騎へ致命傷を負わせる

「お頭！そんな…！」

桓「チッ…これまでかよ…」

桓騎は完敗を認める

桓「だがよ…テメェは道連れにさせて貰うぜ…李牧！」

桓騎は、李牧に小刀を投げた

かすり傷を負わせるも、李牧の命を奪うには至らなかった

桓「殺せねェか…！後は…元帥と王翦に…」

遂に桓騎は息絶えた

桓騎の死に、激昂した朱摩達が特攻し、損害を与えて全滅した