キャンパス [ O.S ] (ページ17)

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訪問ページ17

黙ったまま手を引かれてやってきたのは

Theお金持ちって感じの高層ビル

見上げながらぽかーんっとしていると

その間にエントランスの電子パネルに暗証番号が打ち込み終わったのかスーっと自動ドアが開く。

すると大野さんがくるっと振り向いて

ちょいちょいっと棒立ちの私に手招きする

まだ整理しきれない頭で大野さんの元へ行き、ドアをくぐる。

するとタイミングを見計らってたかのように目の前のエレベーターが開いて2人で乗り込む

それから、エレベーターについてる電子パネルになにやら打ち込み終わった大野さんは

｢ふーー｣っと言いながら帽子を脱いで後ろにいる私を見て

｢そんなカチコチにならんでも大丈夫｣と言ってふふっと微笑む

いや、誰だってなりますよって言おうと思ったのに緊張しすぎて声がでない。

いや、だってね！だって！大野さんだよ？あの国民的アイドルグループのリーダーの大野智だよ？

普通に考えて緊張しない方がおかしい。

なんてグルグル考えてると体が感じてたかすかな振動止まって静かに扉が開かれた。