第一章,始まりの ページ3
魔女との戦いで、苦戦しているようだったから、助けた。
それで、帰ろうとした。ただ、それだけなのに…
「今なら心置きなく貴女を街から追い出せる」
「街から…追い出す…?」
ど う し て こ う な っ た ?
ピンクさん(命名)を助けてから、この人に会った。
まあ、ピンクさんはもう意識失っていたけれど。
「目的も果たせずに死にたいの?……そこのあなた、」
『あ、如月です。如月A。』
「ありがとう。如月さん、この子のこと、どう思う?」
と、その人は続けた。
どう思うも何も、って感じなんですけど。
『…まあ、神浜___この町で生きていくには無理があるでしょうね。私も結構離れた集落出身ですけど。』
こう言う、優しそうな、それでも真の通った人は、忠告を聞いても無茶をする。希望を信じすぎているから。
そこからピンクさんが、調整してもらったから大丈夫、と言った。
またももこのお節介ね、と青色さん(命名)言ったところから、ももこと知り合いなのがわかる。
ももこと私は同じクラスだし、一緒に遊びに行ったことだってある。…一応、魔法少女同士だからね。
勿論、レナやかえでとも。
「…はぁ…分かったわ」
「‼通してくれるんですか⁉」
「えぇ。」
そう言ってからあなたが自分の強さを証明できたらね、と付け足した。
……てかこれ、私空気だよね。
「覚悟はできたかしら…退くなら今のうちよ」
そして一息置いた後、ピンクさんは、魔法少女姿に変身した。
やっぱり、少し頑固な人。真の通った人だ。
行くわよ、と青色さんが言った。
先刻の…使い魔との戦いからベテラン魔法少女だろう。
この勝負は、負ける確率の方が高い。
それはピンクさんもきっと分かってるはず。
それなのに、何故そこまで……
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:通りすがりのお月様 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jmjqg/
作成日時:2020年5月28日 15時