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36.〜トド松side〜 ページ39

カラ松兄さんの運転で僕達はアジトの隣の数年前になくなった病院へついた



そして、まだ本格的な医療器具の残る手術室へ運び入れ、



チョロ松兄さんとともに手術を開始した。















少し古びている器具は、(主に十四松兄さんが怪我をするため)未だに現役でその使命をはたしている



器具たちに繋がれたAは、か細い呼吸を繰り返しながらも、たしかにまだ
この世に存在している








手術は、成功した。









拙い技術でチョロ松兄さんのサポートに徹することしかできなかったものの、
チョロ松兄さんは名医顔負けの指示と判断でAの命を繋ぎ止めたのだ。









しかし、等の本人は、二時間にも及ぶ死闘に疲れはてて後ろのベッドでダウンしている。









ひと安心。と、いったところか。







カラ松兄さんは、今僕達のアジトの方でそろそろ帰ってくるであろう一松兄さんと十四松兄さんを向かえに行っているところだ。





手術後に、ベッドの近くで泣き崩れたのは、ほかの兄弟には内緒にしてほしいみたい。





輸血の管と栄養材の管を腕につけ、酸素マスクに包帯だらけの身体。






この子は、Aは、何故こうなってしまったのだろう。






こんなにも、自らの命を危険に晒して





僕は、見るに耐えられなくなったAから目をそらさんと手を握りしめる力を強めた。





きっと、今の僕の顔はひどいことになってるね。


悲しみと自分への怨みで歪んだ顔なんて。









どれだけ手を伸ばそうが、
どんなにあがこうが、

切れてしまったそれを
繋ぎ止めていたそれを



失うことを




何より恐れていたのは



僕だった








Aに向かって伸ばした手は
一度止まり、触れる寸前まで近づくともとの位置へと戻った









守る。



なんて、綺麗事を並べていといて





結局守ることもできなかった







こんな不甲斐ない兄でごめんね








__A









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
かなりシリアスなとこすいません。
更新、遅くなってしまい、申し訳ありませんでした
久々の更新なので、多少書き方が変わっていたり前のはなしと矛盾しているかも知れませんが
暖かく見守っていただけると幸いです

36.〜一松side〜→←35.〜カラ松side〜



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こたつ(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です!更新はもう少々お待ち頂けると嬉しいです (2016年6月1日 15時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この作品とても心にきておもわずないてしまいました (2016年5月31日 20時) (レス) id: 99a581fe59 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - エリカさん» コメントありがとうございます!テスト期間が終わり次第更新頑張ります!ありがとうございました! (2016年5月20日 1時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - 更新頑張ってください! (2016年5月19日 23時) (レス) id: 516a27e0b4 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!自分の作品で泣いてくださる方がいるなんて…!恐縮です…。これからもぼちぼち頑張っていきます!ありがとうございました! (2016年3月24日 18時) (レス) id: d698e139af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたつ | 作成日時:2015年12月24日 0時

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