18.〜第三者目線〜※暴力的な表現があります※ ページ21
女に腕を掴まれ、逃げられなくなった彼女は
女の彼氏と名乗る男に話しかけられた
「君が、松野おそ松の妹ちゃん?」
語尾に少し笑いを含んだその言い方に彼女は少しイラつきを覚えた
もう、逃げることはできないと諦めたのか、彼女は抵抗をやめ、
男を睨み返す
「あはは、怖い怖い」
と、馬鹿にするように言う男を更に睨みつけて彼女は言った
『私が松野おそ松の妹ですが何かご用でも?』
煽るように相手を馬鹿にした口調で言う。
すると男はぐいと
距離をつめ、彼女の襟を掴み上げた
『…っ!』
いきなりのことに何の反応も出来ずに捕まる
「そうそう、お前のお兄ちゃんもこんな感じだったわー
あのさ、俺らお前のお兄ちゃんに結構遊んでもらっちゃってるのね?」
だからさーイラついてんのね?
「ちょっと憂さ晴らしに付き合ってくれるだけでいいからさー。」
『っ、つまり、私を殴らせろと?』
「あははー、せーかい」
ドカッ
『…っう』
突然頬に走る鈍い痛みに、彼女は顔を歪める
「だいじょーぶ。顔はあんま狙わないようにするからさー。」
ギャハハ。と。汚い笑い声が響いた
〜
そして、私は兄に恨みを持つ男達にひたすら暴力を振るわれた。
幸いにも、顔はほとんど狙われず
お腹や背中、肩、腕、足。
服で全て隠れる所を狙って
殴られたり蹴られたり。
逃げようとしても、直ぐ捕まってしまい
逃げることも助けを呼ぶこともできないまま
ただひたすら。理不尽な暴力に耐え続けた。
そして、とうとう意識を保っていられなくなり
視界は暗くなった。
。
次に、私が目を覚ましたのは
すっかり日も落ちて真っ暗になった空き地。
いつの間に移動していたのか。
私は痛む身体を無理やり動かして立ち上がった。
私の鞄は空き地の隅に無造作に投げられていて
それを拾い上げ、中にある携帯の電源を入れた。
pm8:46
あっちゃー。
と、独り言がもれる。
これは心配されてるかな。
着信履歴を見るとおよそ50件もの着信。
メールにいたっては100件くらい行くんじゃないかってくらいの量のメールが届いていた。
急いで帰らなきゃ。
と、傷だらけの手足を動かした。
一歩歩くたびに傷が痛むが
こんなに寒いところで立ち止まっては死んでしまう。
と、自分に鞭をうった。
しばらく歩くと見知った道に出たので
自分の家の方向へ足を引きずりながら歩く。
口の中は切れて血の味がするし
殴られて頭がガンガンと痛いし。
最悪。
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こたつ(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です!更新はもう少々お待ち頂けると嬉しいです (2016年6月1日 15時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この作品とても心にきておもわずないてしまいました (2016年5月31日 20時) (レス) id: 99a581fe59 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - エリカさん» コメントありがとうございます!テスト期間が終わり次第更新頑張ります!ありがとうございました! (2016年5月20日 1時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - 更新頑張ってください! (2016年5月19日 23時) (レス) id: 516a27e0b4 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!自分の作品で泣いてくださる方がいるなんて…!恐縮です…。これからもぼちぼち頑張っていきます!ありがとうございました! (2016年3月24日 18時) (レス) id: d698e139af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたつ | 作成日時:2015年12月24日 0時