【おそ松さん】私のクソ兄貴どもを知りませんか？【マフィア松】

12.〜第３者目線〜 ページ15

昔話をしましょうか？







まあ、昔といっても



今から４年ほど前の話です。









可哀想な兄弟とその末妹のお話。








〜

ある家に、幸せに暮らす家族がいました


その兄弟は珍しいことに、なんと7つ子
何をするにも一緒で皆同じ顔。
俺があいつで俺たちが俺。



近辺ではなの知れた悪餓鬼どもで
イタズラをしては兄弟達は楽しそうに笑いました







でも、中のよかった兄弟は中学を境にだんだんとバラバラになって行きました


何故なら
その兄弟の中に一人だけ性別の違う妹がいたからです。





彼女はあまり気にする様子もなく兄弟と過ごしますが
だんだんと回りの目を気にし
兄弟から遠ざかるようになりました


兄弟達はそんな彼女を知ってか知らずか。
それとも、ただ単に以前と同じように遊びたかったのか

彼女が離れて行くことを許しませんでした。



彼女はその優しい性格のせいから
仕方なく兄弟と行動を共にしました。



何をするにもいっしょ。
俺があいつで俺たちが俺。









しかし、そんな兄弟達もついに高校生になりました。









中学の頃はあまり目立たなかった溝が大きく開き始めたのです。







その溝の名は









『個性』でした。





その溝は後の兄弟達の運命を大きく変えるほど



。



次男は高校から演劇部に入り部での地位を少しずつあげていきました

三男は今までのイタズラ好きが何処へいったのやら、学級の委員長に立候補し、学級をまとめて行きました

四男は目に見えて廃れて行きました。重すぎる期待と戦った末、彼は負けたのです

五男は天才でした。運動神経もあって人脈もある。そんな彼を妬んだ者が、ある事件を起こしたのです。
それを境に、五男は壊れて行きました。

六男は人に甘えるという天性の特技が芽を開き、様々な人との交流をするようになりました。






しかし、長男だけは違いました。



彼だけは、何も個性を持ちませんでした。
いいえ、無個性こそが、彼の個性だったのです。




最後に残った
末妹は、









…





ある日を境にいじめられるようになっていました。




お話は、まだまだ続きます。









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すいません。作者です。

ちょっと初の試みで昔話風に過去の回想を入れてみました。
読みにくいところがあれば教えていただけるとありがたいです

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