【黒バス×デュラララ】どうせ、貴方達も同じでしょう？

第三十七話 ページ37

Aside


海「屋上………行こっか」


秋…………。
止めに来たのか、誘いに来たのか、どっちだよ。


A「はぁ………いいよ。」


それでも、何か言いたいようだったので行くことにした。






…………ガチャ




雲ひとつない青空。


透き通るような薄い水色の空。



たまに吹く、そよそよとした夏風。



気持ちはあまりよくなかった。



暗い夜の方が私は好きだ。




真っ黒に染まる、池袋の街。



たまに見る、妖艶な月の光。




海「気持ちいいな。」




A「ん、そだね。」




適当に相槌を打つ。




海「あのさ、」






A「何？」






海「もっとさ、人を頼っても良いんだよ？」





A「それが、できたら苦労はしないだろうね」






………何で？とでも言いたいのかどうかは知らんが、今更すぎる話だ。




それに、何故今言う？





A「訳がわからないな。」




海「辛そうなAを見ているのが嫌だからだよ。」





A「そんなことなら、幼稚園の時、小学校の時に言ってくれれば良かっただろ。」






さっきまでは清々しい気持ちでいたのに、何故が今は、少し苛々している。





秋の優しさが気に入らない。迷惑だ。





A「言いたいのは、それだけ？」





秋「うん。」





A「あっそ。」




素っ気なく返し、無言のまま屋上を私一人で後にした。

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