それを夢にはしたくない【REBORN】 (ページ10)

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貝は刻むページ10

｢十代目…！2人を護衛させていた部下からの連絡が途絶えました！！｣

｢何！？｣

大きな音と共にドアを開け放った獄寺。
たまたま報告のためその場に居合わせていた山本は獄寺の報告に驚きの声を上げた。

｢くそぉ！やはり俺が行くべきだった！！｣

｢…いや、行かせるべきじゃなかった。俺の判断ミスだ。すまない。｣

山本同様、報告のため沢田の元を訪れていた笹川の悔しそうな声に沢田は謝罪の言葉を述べる。
昨日沢田、A両名の間で結ばれた“マフィアではないものに手を出さない”という約束。
沢田は信じていたが、案の定とも言うべきかそれは果たされなかったようだ。
愚直とも呼べる沢田のその甘さ。
それでも、それが彼の良さだと知っている守護者達はそれを否定出来なかったのだ。

｢…とりあえず、2人を探そう。｣

沢田は、祈るように右手を強く握った。