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カーテンの隙間から差し込む日差しで目が覚めた。
身体が重くて頭が痛い。
待って…今何時だろう…
「11時?!」
私は勢いよく飛び起きた。
その瞬間ズキッと頭が痛み身体中が痺れる。
待って今の状況が分からない。
今日って何日で仕事はどうなるんだっけ。
「………まあ、最悪午後からで────」
まくりあげた布団を静かに戻した。
やばい、完全に思考停止。
本当に本当に今の状況が分からない。
よし、覚えている限りで整理をしよう。
私は昨日真選組の皆さんと歓迎会で呑んでて。
そう、呑んでたの。
すっごい久しぶりに。
総悟くんから勧められたお酒が美味しかった。
それも覚えている。
でもその先は?
私どうやって帰ってきたの?
そもそも……
なんで下着姿なの?!
「坂田さん!!坂田さん!!起きてください!!」
私のベッドには何故か坂田さんがいた。
意味わからなくない?!
それに坂田さんがパンイチなのももう訳が分からない。
頭の中に最悪なパターンが思い浮かぶ。
いくら酔ってたとはいえ私ついにやらかした。
「……んあ…?んー、まだ寝れんだろ…」
「これどういうことですか?!私たち昨日なにがあったんですか?!」
私は坂田さんを無理やり起こした。
坂田さんはあくびをしながらお腹をボリボリと掻く。
こんな展開知らないってば。
どうしよう…本当にどうしよう…
「おー、Aはよ……あれ、二日酔いは?」
「二日酔いどころじゃないです!なんで坂田さんがここに」
「えっ?覚えてないの…?」
坂田さんの表情が強ばった。
心臓が激しく脈打って吐きそうになる。
覚えてない。
でもそう言ってしまったら何かが崩れ落ちそうだった。
「覚えてないというか……えっと……」
「まあまあ気にすんなって。やっちゃったことはしょうがねえし悪気ねぇのも承知してらァ」
「………え、ヤっちゃった?」
「普段見れねえお前の姿見たし俺的には満足だけどな」
パリーンと、私の中にあるモラルが粉砕した。
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凛 - とても良かったです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月17日 17時) (レス) @page37 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 瑠々亜さん» 返信、ありがとうございます!とういうことでしたか…なるほど。頑張ってください!応援してます! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - のん@天使から墮天使さん» コメントありがとうございます。ちゃん呼びはただの愛称なので深い意味はないです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 亜水さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 最初自意識過剰かなと思ってしまったけど…読んでみて良い話!夢主はなんで恋人のことを[〜ちゃん]と呼んでたのか知りたい…。夢主、辛いだろうなぁ…僕は恋人なんぞ居ないから分からんが…別れてしまえ((酷い 銀さんとくっ付けぇぇぇ(( 更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2019年8月17日 21時