32 ページ32
今日の屯所は朝から賑わっていた。
先程出勤したばかりの私がぽかーんとしていると笑顔で近藤さんが駆け寄ってきた。
「先生おはよう!!先生今夜何か予定入ってたりする?!」
「おはようございます。いえ、今夜は特に何も…」
「よし!!なら今日は皆で先生の歓迎会をするぞ!!!」
その瞬間周りの隊員たちが歓喜の声をあげた。
近藤さんは嬉しそうに歯を見せて笑ってくれる。
「ええ!!そんないいんですか?」
「なーに言ってんの先生!ようやく仕事もひと段落してきたことだしそれにほら!先生の滞在期間延びたじゃん?」
本来私は短期で4ヶ月間屯所でお世話になる予定だった。
しかし屯所での仕事はかなり効率が良いものだったため、先延ばしにする予定だった仕事もここでやることとなった。
研究所にはちょくちょく顔を出しているし、必要に応じて行ったり来たりもしている。
それに真選組の皆さんとは今ではすっかり打ち解けていたため職場へ行くのが毎日楽しみでもあった。
「嬉しいです、ありがとうございます」
「なーに良いってことよ!」
まさか歓迎会なんてされるとは思っていなかった。
思えば私っていつもしんちゃんのことを考えている生活だったし生活の基準がしんちゃんだった。
しんちゃんと別れてからというもの様々な視点から客観的に物事を見るようにもなったし、あの頃の私にはもう戻らないと強く思っている。
あの別れは私を成長させてくれた。
私の駄目な部分を大いに見つめ直すきっかけにもなった。
「近藤さん。そういえば店の────あ、先生。今夜の歓迎会来れそうですかィ?」
現れた総悟くんに私は頷いた。
ありがとう、とお礼をすると総悟くんの口角が少し上がった。
176人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛 - とても良かったです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月17日 17時) (レス) @page37 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 瑠々亜さん» 返信、ありがとうございます!とういうことでしたか…なるほど。頑張ってください!応援してます! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - のん@天使から墮天使さん» コメントありがとうございます。ちゃん呼びはただの愛称なので深い意味はないです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 亜水さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 最初自意識過剰かなと思ってしまったけど…読んでみて良い話!夢主はなんで恋人のことを[〜ちゃん]と呼んでたのか知りたい…。夢主、辛いだろうなぁ…僕は恋人なんぞ居ないから分からんが…別れてしまえ((酷い 銀さんとくっ付けぇぇぇ(( 更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑠々亜 | 作成日時:2019年8月17日 21時