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ベットの軋む音と共に私の身体は揺れ動く。
快楽に身を任せながらも、頭の中はわりと冷静だった。
明日は確かお偉いさんが屯所に来るんだっけ。
こんな私でも一応幹部の人間ではあるから顔を出さなきゃいけない。
あ、新しいお茶買うの忘れてた。
今日はもうめんどくさいから帰ったら早朝の買い出し申請しないと。
「上の空って感じだな」
汗ばみながら私を見下ろす銀さんを見つめた。
私は繋がったままの身体を起こして銀さんの膝の上に座る。
「仕事のこと考えてた」
腰を動かすと銀さんは手で私を支えてくれた。
不安定な私は、こうして誰かの手でしっかりと安定させないとダメだよね。
私と銀さんの間にある繋がりなんて身体だけ。
だから私たちはお互いの欲求を満たして終わったら何事も無かったかのように別れるの。
「物好きなこったな」
「そうだよ。私ってすごく物好きなんだから」
銀さんとセックスしてる時点でね。
私は一体何してるんだろう。
こんな行為自体、愚かでしかないと思う。
それでも私にとって自分の価値を下げることが彼を苦しめられる手段の一つなんだ。
土方さん、私今日もまた、あんたの宿敵に抱かれてるよ。
こんなに乱れて、心も身体もぐちゃぐちゃになるほど快楽に溺れてる。
「銀さん………キスマ、つけて……」
銀さんはつまらなさそうな顔をしながら私の首に紅の印をつけた。
チクッとした痛みですら、今はすっごく気持ちいい。
私の余裕のない表情を見ると銀さんはさらに激しく腰を動かした。
いやらしい音と声が部屋に響く。
ああ、やっぱりセックスって本当に最高だね。
私は銀さんの後ろにあった鏡に目を向けた。
火照った身体に無数の印。
今の私、動物そのものっていうか、女というよりも"メス"って感じ。
全部全部忘れて、気持ちよくなってる。
首にも、胸にも、お腹にも。
今夜、また銀さんと深く繋がったという印を施して。
もっと、もっと。
あの人の目に留まるほど。
あの人の記憶に焼きつけるほど。
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マヨネーズライダー(プロフ) - 何回も読み返してます。切ないですね。これからも読み続けます (2021年2月14日 1時) (
レス) id: 01ab9bdc45 (このIDを非表示/違反報告)
えいたん(プロフ) - とても引き込まれる作品です！更新楽しみにしてます！ (2019年8月21日 4時) (レス) id: 8f70e4d35f (このIDを非表示/違反報告)
ノイズ(プロフ) - 最高です！ハピエンでもバットエンドでも絶対面白いですね！更新あれば楽しみです！ (2019年7月6日 18時) (レス) id: c4f6a2aaa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠々亜
| 作成日時：2019年6月27日 0時
