八十三 ページ8
A side
神威は私をベットに寝かせ、毛布をかけてきた。
神「......もう全部終わったから少し休みなよ」
そう言って神威は私の頭を撫でた。
慣れない手つきに少し戸惑う。
私は神威の言葉を思い出した。
神威は私のこと......
神「そうそう、これ飲んで。さっき阿伏兎が調達してきてくれたんだ」
痛み止めなのか、神威は薬茶を渡してきた。
私はそれを受け取りゆっくり飲む。
貴「........................」
私はこの状況を覚えている。
八年前もこうだった。
傷だらけでボロボロだった私を助けたのは神威。
その時もこうやって薬を渡してくれた。
神「.........八年前のことを思い出すよ」
彼の言葉に私は顔を上げた。
神威も同じことを思っている。
神「でも......俺の心情はあの時と違うかな」
貴「..................いつからなの?」
神「さぁね、でも...この前に確信したよ」
神威が初めに私を助けたのには目的があった。
それは私を殺すため。
だがそれには対等でいなければならない。
だから神威は私に手を差し伸べた。
でも私は簡単に殺される訳にはいかない。
仲間を助ける時間が欲しかった。
そこで私は条件を出した。
私の計画が終わり次第────────神威と殺りあうって。
157人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニオタ - シリーズ全部読みました。だんだん読んでいくうちに死ネタになっちゃうのかな?と思ったけど、ハッピーエンドでよかったです。 (2018年3月28日 17時) (レス) id: 47e23c8f52 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - このお話のシリーズ全部見ました!号泣しましたよ!!!全ての作品!!銀さん!!マジ惚れるわ!! (2017年4月3日 22時) (レス) id: 0f811305e6 (このIDを非表示/違反報告)
愛華 - 素敵な物語でした!泣けました! (2017年3月3日 20時) (レス) id: baef787b6f (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 架鈴さん» 温かいお言葉ありがとうございます(´;ω;`)完結することが出来て良かったです。次作の神威ルートは今のところ順調なので頑張ります^^ (2016年3月25日 14時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
架鈴 - な、泣けた・・・!素敵なお話でしたね!!次回作も読みます! (2016年3月24日 14時) (レス) id: 265e5c2a64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑠々亜 | 作成日時:2016年3月18日 18時