九十六 ページ21
NORMAL side
かぶき町の街を、銀時は走っていた。
行き交う人々が皆振り向く。
だが銀時はひたすら走った。
足を高くあげ腕を振る。
銀「はぁっ...はぁっ......はぁっ...はぁっ......！」
呼吸が乱れても足を止めることは無い。
喉が渇き、汗も流れる。
銀時の走って行くごとに、人の気配も無くなっていく。
民家が離れいき、目的も近づいてきた。
銀時の目指す場所は廃墟の建物がある場所だった。
そこはAが全てを終わらせた場所。
銀時は更に足を進めた。
そしてAを助けた地点で足を止める。
コンクリートに茶色く薄汚れた血が染みついている。
攘夷志士の血、スパイの血、Aの血...
誰のものかは分からない。
あちらこちらに血の跡がある。
銀時はそこに跪いた。
銀「...............っ......」
銀時の肩に温もりができた。
銀時はその温もりに手を当てる。
銀「......っ........どこ、行ってたんだ........A」
銀時の手に、涙が落ちる。
だがそれは銀時の涙では無い。
貴「............ちょっと.........人助けしてた...っ」
直後、銀時は腕を掴み引き寄せた。
胸の中で彼女を...
────────Aを抱き締めた。
胸の中にある確かな体温。
Aの匂いが銀時の鼻を擽った。
銀「Aっ......ほん、とに......馬鹿野郎...っ......」
貴「銀さん......っ......銀さ、んっ...！」
Aは銀時の背中に手を回す。
貴「.........夢、みたい......っ...」
その言葉に銀時はクスッと笑った。
涙交じりの目でAと目を合わせる。
銀「ほら.........触れてる」
銀時はAの涙を人差し指で拭った。
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アニオタ - シリーズ全部読みました。だんだん読んでいくうちに死ネタになっちゃうのかな？と思ったけど、ハッピーエンドでよかったです。 (2018年3月28日 17時) (
レス) id: 47e23c8f52 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - このお話のシリーズ全部見ました！号泣しましたよ！！！全ての作品！！銀さん！！マジ惚れるわ！！ (2017年4月3日 22時) (レス) id: 0f811305e6 (このIDを非表示/違反報告)
愛華 - 素敵な物語でした！泣けました！ (2017年3月3日 20時) (レス) id: baef787b6f (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 架鈴さん» 温かいお言葉ありがとうございます(´；ω；｀)完結することが出来て良かったです。次作の神威ルートは今のところ順調なので頑張ります^^ (2016年3月25日 14時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
架鈴 - な、泣けた・・・！素敵なお話でしたね！！次回作も読みます！ (2016年3月24日 14時) (レス) id: 265e5c2a64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠々亜
| 作成日時：2016年3月18日 18時
