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七十八 ページ3

NORMAL side




薄暗い雲により、満月が隠れる。


銀時はAの手を握ったまま寝ていた。


部屋の隙間から外のそよ風が吹き込み、2人の髪が揺れる。



────────刹那、Aの瞳がまるでロボットのようにパッと開く。


目を開けたAは自分の手に視線を向けた。




貴「..................銀さ、ん」



ゆっくり身体を起こすが、身体は傷だらけ。


鋭い痛みに顔を歪める。


痛みに耐えながらAは銀時に目を向けた。



貴「...............ありがとう......銀さん」



銀時はずっとAにつきっきりでいた。


それに、銀時も怪我を負っている。


疲れが溜まっていたのか吐息をたてて眠っていた。





貴「...............ごめんね............大好きだよ」





Aはそっと銀時の手から逃れた。


そして傷を押さえながら布団を出る。



貴「............っ......!」




銀時に気づかれないようにと、ゆっくり動く。



唇を噛み締めた。



そしてそのまま足を進め、戸に手を掛けて外に出る。



そこには────────




神「派手にやられたね、A」




真夜中だというのに傘をさす神威。


傘で顔が隠れ表情が見えない。




神「さっ............行こっか」




神威はAに近づいて、Aを傘の中に入れる。



貴「..................かむ、い」





神威はAを抱き上げた。





神「話はまた後で。早く傷を治さないとね^^医療技術はここよりずっと良いのは知ってるだろ?」






Aは無言で頷いた。

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アニオタ - シリーズ全部読みました。だんだん読んでいくうちに死ネタになっちゃうのかな?と思ったけど、ハッピーエンドでよかったです。 (2018年3月28日 17時) (レス) id: 47e23c8f52 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - このお話のシリーズ全部見ました!号泣しましたよ!!!全ての作品!!銀さん!!マジ惚れるわ!! (2017年4月3日 22時) (レス) id: 0f811305e6 (このIDを非表示/違反報告)
愛華 - 素敵な物語でした!泣けました! (2017年3月3日 20時) (レス) id: baef787b6f (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 架鈴さん» 温かいお言葉ありがとうございます(´;ω;`)完結することが出来て良かったです。次作の神威ルートは今のところ順調なので頑張ります^^ (2016年3月25日 14時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
架鈴 - な、泣けた・・・!素敵なお話でしたね!!次回作も読みます! (2016年3月24日 14時) (レス) id: 265e5c2a64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2016年3月18日 18時

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