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八十六 ページ11

A side




神「A............」




窓から宇宙を見渡す私に神威は話しかけた。



私の隣に並んでくる。



貴「.....................」




私は一瞬神威に視線を向けるも、すぐに元に戻した。


神威はクスリと笑う。



神「あの男のことでも考えてた?」



貴「.....................」




私は頷く。


もうずっと...銀さんが頭から離れない。




神「ひどいなぁ。そこは否定してくれても良いとは思うけど?」




貴「..................なら言わないで」




怒った口調で言う。


なのに神威は楽しそうに笑った。



神「ねぇA。15年間、あの男を想い続けてどうだった?」



貴「.........どうって」



神「15年間想っていたのに何の進展もない。それどころか壁はより一層厚くなった。それなのにあの男を追いかけ続けて何になる?」




まさにその通りだと思う。


私は彼を傷つけた。


そして多くを敵に回した。


そんな私が今更彼の元へ戻れるなんて奇跡に近い話だ。



神「俺はAを護ってやれる。悲しませたりはしないよ」




甘い誘惑だ。


私がこの先に望むものはほぼ不可能こと。


それを知っての誘いだろう。





貴「私は、銀さんを想っているだけで幸せになれる。銀さんを想うからこそ...生きる希望が見える」





それに目的は終わった。



私は彼を...彼達を助ける為に全て計画した。




目的が叶った以上...更に求めては駄目だ。






神「..................そっ、か」




神威は小さなため息をついた。




神「────────早く、治るといいね^^」

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アニオタ - シリーズ全部読みました。だんだん読んでいくうちに死ネタになっちゃうのかな?と思ったけど、ハッピーエンドでよかったです。 (2018年3月28日 17時) (レス) id: 47e23c8f52 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - このお話のシリーズ全部見ました!号泣しましたよ!!!全ての作品!!銀さん!!マジ惚れるわ!! (2017年4月3日 22時) (レス) id: 0f811305e6 (このIDを非表示/違反報告)
愛華 - 素敵な物語でした!泣けました! (2017年3月3日 20時) (レス) id: baef787b6f (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 架鈴さん» 温かいお言葉ありがとうございます(´;ω;`)完結することが出来て良かったです。次作の神威ルートは今のところ順調なので頑張ります^^ (2016年3月25日 14時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
架鈴 - な、泣けた・・・!素敵なお話でしたね!!次回作も読みます! (2016年3月24日 14時) (レス) id: 265e5c2a64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2016年3月18日 18時

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