神威「俺の女？………宇宙一強い女だよ^^そしてこの世で一番美しいんだ」

兎は先回り ページ12

阿伏兎side



阿「────────で、いつまで口聞かねぇつもりだ？」




神「…………………」




団長と嬢ちゃんは喧嘩をしたらしい。



明日、嬢ちゃんは第４師団へ行くというに一向にコイツらは互いに喋らない。



神「………はぁ……Aってほんと強情だよ」




阿「文句か？」



神「いーや。自分の意志をしっかりと持ってるんだ。愛しいって思うよ」




阿「なら団長、嬢ちゃんに謝ったら────」




神「今回は謝らないよ」




団長は机に伏せっていたが顔を上げた。



真剣な顔をして俺を見てくる。




神「────確実に罠だってわかってて行くのは……そう仕向けられたから？いや、違う。A自身での結論かもしれないね」





阿「だ、団長。何言って」



神「とぼけても無駄だよ」





団長は全てを分かっている。


今回のこの派遣は────



Aが利用される為のモノだと



上から直々に言われた話



嬢ちゃんは自分が利用されると分かった上で第４師団へ行くと決めた。




団長がAを行かせたくないと言っていたのは寂しいなんかの理由だけじゃないってことだ


最初から団長は全てを把握しきっていたんだ




阿「………嬢ちゃんは」




神「…………はぁ……悔しいけど俺にはもう止められないよね……Aが望むなら俺は…………先回りして待ってよう」

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