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敦が謎の足の人物を助けているなか、石燕は、探偵社前にいた。





「(あぁ…。三日振りの探偵社です。)」





長崎県まで、出張に行っていた石燕。
探偵社に帰えって来た事に喜びを感じていた。


呼吸を整えて、扉に手を掛ける。






「只今、戻りました。鳥山です。」






石燕が戻れば、探偵社の人達は驚いた様子だった。


それもそのはず、本来なら彼女が任されていた仕事は、三日で済むものではない。

短くて、五日はずだった。






「あぁ!石燕お姉様!
おかえりなさい!」





そう言い、石燕に抱きつくセーラー服の少女。

少女といっても、とても大人びている。
艶やかな黒髪に、目元には黒子があり色気があった。







「えぇ。只今戻りましたよ。ナオミちゃん。」




石燕は抱きつく少女もとい、ナオミの頭を撫で、そう言った。







「石燕〜!お土産は?」

「石燕。怪我してないかい?」

「おかえりなさい!石燕さん!
前田のお姉さんが色々と手伝って欲しいって言ってましたよ〜!」







ナオミに続けて各々言う探偵社の人達。とても、個性的である。





「乱歩さん。お土産はカステラです。」

「与謝野先生。怪我はありませんよ。」

「賢治君。今度、一緒に手伝いに行きましょうね。」






石燕は、的確に答えていく。


カステラを見れば、休憩にしようと、調査員と事務員は手を止める。






「あらっ!石燕お姉様。国木田さんとは会わなかったんですの?」





不思議そうに問うナオミ。周りも同調していた。







「…あぁ。


_______まあ、私が居なくても大丈夫でしょう。」







悪びれもなく、綺麗な笑みを浮かべながら言う石燕。






「お姉様素敵ですわ!」

「ふふふっ。ありがとうございます。」







喜んでいる二人を見て、呆れている与謝野晶子がいた









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作者名: | 作成日時:2021年2月28日 20時

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