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「ふぅ……」

そこまで確認してからやっと剣を鞘に収めた私に、キリトが苦笑する。

「相変わらずデタラメだなぁ。いくら実家が道場で、幼い頃からやってきた古武道が身体に染みついてるっていっても、それ片手剣で再現するか? 普通」

キリトが言っているのは私の初撃のことだ。

言わずと知れた<居合>、ただし使っているのが刀じゃないので所詮モドキだが……それについて呆れているのだ。

私は唇を尖らせる。

「煩いな、いいでしょ別に。ソードスキルは確かに便利だけど硬直時間があるから、私みたいなヘタクソには使い所が難しいんだよ」

それなら通常攻撃を自分流にアレンジして戦った方がいい。
私がソードスキルを使うのは、確実に外さないと確信が持てる時か、万が一防がれてもリカバリーがきく場合のみ。
そう、今みたいにトドメになるとわかっている時とか。

「それにこういう意外性があった方が、PvPのとき有利になるかもだし」
「いやいやなんでプレイヤーと戦うこと前提なんだよ」
「そりゃ、」

いろんなデータを取る必要があったからだよ。

出かかった言葉を慌ててのみ込む。
誤魔化すように咳払いをして、そんなことよりと強引に話題を変えた。

「花つき、出ないね。どうする? 場所変える??」
「………………いや。もう少しここで───」

その時、不意に。
パンパンという乾いた音がした。

飛び退いたのはふたり同時。
剣の柄に手をかけながら、私が音の発生源に見たのは、

「ご、ごめん、脅かして。最初に声をかけるべきだった」

キリトよりやや背の高い(つまり私よりも高い)、一人のプレイヤーだった。
真面目そうな顔立ちをした、たぶん私達と同年代くらいの少年。

「す、すごいね。君みたいな戦い方する人って見たことなかったから。それでつい夢中で拍手しちゃったんだ」
「…………どうも」

つまり、さっきの音は拍手だったわけだ。過剰反応したのが恥ずかしくなる。

少年はキリトにも笑いかけた。

「君も。実はちょっと前から見てたんだけど、あっという間にネペントを斃していくから驚いたよ」
「いや、別にそんな」

たいしたことじゃ……とキリトが頬をかく。
照れているらしいが、私も少年の意見に賛成なので放っておいた。
筋金入りのゲーマーらしい彼はいつも独自の方法でソードスキルの威力を上げて──本人は“ブースト”と呼ぶ──いるが、そんなの私には真似できない。

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Kizuna(プロフ) - わあああすみません!!!ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kizuna | 作成日時:2017年3月3日 20時

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