【 stpr 】久しぶりに会えば何故かすとぷりにスカウトされたんだが。 (ページ22)

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２０話嫌じゃないのページ22

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目が覚めると、そこは病室だった。

私の手に温もりがあったので見てみれば、私の手を握って寝ているころちゃんがいた。

わたしの足には、大量の包帯が巻き付けてある。
足を支える感じになっていて、あ、骨折だって理解した。

『ころちゃん？』

「んぅ、……」

ころちゃんは昔から寝つきが悪かった。
そのせいか、寝起きも悪い。

『ころちゃん、起きて』

「A……、、」

……！
夢を見てるのかな。

笑ったりしてるから、多分、そうなんだろうな。

夢の中で私も出てるんだ。
……嬉しい。

理解した瞬間、私の心は「嬉しい」という感情で埋め尽くされた。

ころちゃんにだけこんなに感情が変わるの。
何でだろう？？

少し理解はしてる。
でも、認めたくなくて。

『うん、Aだよ』

「ん、……A…、、A！？」

勢いよく起き上がったと思えば、私に抱きつくころちゃん。

『ちょ、……！、』

「ずっと寝てたから起きないのかと思った……！！」

『いやいや、骨折しただけで大袈裟な』

「好きな子だから余計心配すんの！！」

ころちゃんは顔を赤く染めてそう叫んだ。
照れるなら言わなければいいのに。

『あの、離れて？』

「やだ」

『え、何で』

「離れたくない」

『はぁ？？』

「抱きしめられるのも、僕だけだったらいいのに」

なんでボソッと呟くころちゃん。
あの、聞こえてますよ……。

離れて、とは言ったけど、嫌、とは言ってない。

『私がころちゃんに惚れればそれは叶うんじゃないの？』

「まぁ…、、じゃあ早く僕に惚れて？？」

『んー、まだ無理かな』

「えぇーー、、」

そう言ってしょぼんと肩を下げるころちゃん。

だって、だってね？ころちゃん。

私もう、多分。
ころちゃんに惚れちゃってると思うんだ。

こんなにドキドキするのも、安心するのも、感情が変わるのも、全部、全部、ころちゃんだけなの。

他のみんなだったら『え、何こいつ』ってなるだけなの。

ほんとにころちゃんだけ。

こんなに条件揃ってるのに、恋じゃないなら何なんですか？？

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あれ、もう完結しそうな方針だぞ？？

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