[ツイステ] 俺の幼馴染 [ケイト・ダイヤモンド]

幼馴染47日目 ページ48

やたらと絡んでくるフロイド達から壁になるように私を教室まで送ってくれたケイト

内心ここまでしなくてもいいのにな、とか思いつつお礼を伝えてトレイ達と教室に向かっていったケイトの背中を見送り、私も教室の中へはいった。




「ヒメカおはよう。いい朝だね」


『おはよ、ルーク』


「ふふ、朝からいいものを見せてもらったよ」


『？…いいもの』


「そう！それは君たち幼馴染の友情さ！」


『…』


「ムシュー･マジカメがヒメカを必死にガードする姿！実にマーベラス！
今までよりも、さらに君への愛が私にも伝わってくるね！」


『静かにしてもらっていいですか？』





ボーテ！と隣で詩を語り出したルークをBGMにスマホのキーボードをタップしていく。
相手は昨日から私のメッセージを未読無視している我が寮長。一晩たってもやはり既読はつかなかった。

おのれイデア、お前がスマホをいじっているのなんてお見通しだ。

きっとイデアのことだから既読を付けずにメッセージを読んでいるのだろう





「ヒメカ」


『ん？』


「自室の君(ロア･ドィ･テションプ)とは仲直りできたのかい？」


『…なんで知ってんの。……スマホ見えた！？』


「ノン！誤解しないでおくれ、決して覗いたりしていないさ！ただ、昨日の2人の様子からして何かあっただろうと思ってね。
…ほら、薄らだが隈ができてる。寝不足だね」





私の頬に手を当てて目の下を親指でなぞるルーク

確かに昨日はあまり眠れなかったが……コイツ昨日私たちのことどこで見てた





『近インデスケド』


「おっとすまない。私としたことが、これではムシュー･マジカメ…いや、その他にも怒られてしまうね」


『とかいいつつ嬉しそうにすんのなんなの』





さり気なく隣に腰掛けたルーク
魔法使用禁止令が解除され、魔法薬を飲まなくなったが寝不足のせいもあり、どうにも瞼が重く睡魔が襲ってくる。

…1限目はクルーウェル先生でもトレイン先生の授業じゃないから少し寝れる





『ルーク、一限終わったら起こして…』


「ふふ、分かったよ。おやすみ」

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