[ツイステ] 俺の幼馴染 [ケイト・ダイヤモンド]

幼馴染38日目 ページ39

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各寮の寮長、副寮長が揃いタイミングよくそのすぐ後に学園長も到着し、厳粛な空気に変わる




「では、これより寮長会議を始めていきたいと思います。なお、私が許可するまでいっさいの発言を禁止します。
　
　よろしいですね？」



ただらぬ雰囲気を誰もが感じたのだろう。いつもなら「なんでだよ」と誰かしら突っ込んでいくが今日は誰も口を開こうとせず、ただ学園長が話始めるのを待つ。


無意識に私は拳を硬く握りしめていて、気付いた時には掌に汗が滲んでいた。
不安の現れかもしれない

少なくとも私は今緊張している。
表面上では男として入学し、皆んなとは男として関わってきたわけでそれが本当は女でした、なんて言われれば今まで気付き上げてきたものが壊れてしまうのではないかと思った。

それが怖いと思う自分がいる



「まず初めに...」と闇の鏡に選ばれた者がNRCに入学できる、ということから説明し出した学園長。すぐに私の話をする訳では無いらしい

目を閉じて緊張から逃れるように別のことを考えよう、そう思って目を閉じた私は馬鹿だった。


そういえば、副作用で眠気がとんでもないんだった。

次に目を開けた時には無数の視線が向けられ、呆れたように学園長にため息を吐かれた。




「...貴方、今寝てましたね？」


『スミマセン』


「はぁ...まぁ副作用ですし、仕方ありませんね」



皆んなには一通り説明し終わったところらしく、すでに知っていたルーク、トレイ、ジェイド以外の視線で穴が開きそうだ。
そんな中学園長は淡々と告げていく



「説明した通り、闇の鏡が選んだ以上彼女はこの学園の生徒です。
　もし女性であることがバレ、ヒメカさんに危険があってはいけないので寮長、副寮長の君たちが他の生徒にバレないようサポートしてあげて下さい。


...はい、それじゃ発言の許可をします」



学園長により、発言の許可がおりた。

だがしかし、誰も口を開く者がいない。部屋は沈黙で包まれている。





「あ、因みに君達に拒否権はありません。何せ鏡の決めたこと。これは校則と同じようなものなので破った時は、それなりのペナルティがありますからね」




「ではここまで」と言って一瞬でどこかへ消えた学園長。その瞬間、先ほどまで学園長に集まっていた視線が再び私に集中した。




...もう一回、寝てもいいかな

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