立派なエゴイズム＿ﾐｽﾀ ページ38
「ピストルズ」
ちょいと来な、とソファに横たわったままクイクイと指を曲げると部屋の奥から高い声が聞こえる
それは妖精なんて呼ぶにはあまりにワガママで、子供っぽい
「A〜ッ何カ用カヨ〜？」
その妖精のうちの一人であるNo.6が私の方へと飛んできて胸の上に座った
場所はさておき、私はNo.6を軽く摘まむ
卒然、ギャッと奥から男の声が響いた
「私の取っておいたサラミ、食べたの誰」
私は摘まみ上げたまま、No.6を擽るように突っつく
その度に奥の部屋からケケケ、という笑い声が上がった
その笑い声の主は妖精＿もといスタンドの本体であるグイード・ミスタだ
「オラオラ、さっさと吐きなさいよ」
目的も忘れて面白がる様に擽ると痺れを切らしたのか奥からミスタが飛び出してきた
「だーッ！擽ってェなッ」
「ぐえッ」
ミスタは勢いをつけて私の方へと雪崩れ込む
No.6はウワァッ、と声をあげるとすぐさま避けた
お陰でミスタの顔が私の胸へと埋まる
この男＿どさくさに紛れて何をしているんだ
「＿退いて早く」
「や〜だ」
「キモいから」
引き剥がそうとしても背中や腰に腕を回されてガッチリとホールドされていては、最早びくともしない
肌に微かにかかる鼻息が擽ったく、ん、と声を上げて身を捩った
「やめてってば、サラミ食べたのミスタでしょ」
「なんで今その話すんだよ」
ミスタはチュ、チュとお構い無しに私の胸元へキスをする
擽ったさと子供のようなミスタへの愛しさや母性で何とも言えない気分になった
やだ、と言いつつも頭がぼうっとする
「俺じゃあねーよ」
「分かったッ、分かったってば」
ミスタはさっきの擽りのお返しだと言わんばかりにキスを降らせる
吐息と共に熱いものが昂り、吐き出された
私ばかりがその気になって何だか複雑な気分
ミスタは私の反応を窺ってはしてやったりといったような表情を浮かべている
「ねぇッ、ちょっと」
「もうサラミの話はいいだろ、俺結構その気になってきたし」
胸に顔を押しつけたまま、ちょっぴり不満げに呟くミスタ
ホントに自分勝手で気ままだ
「もう、好きにッ、すれば」
はだけた服も気にせずにぶっきらぼうに言う色気のない私
だけどミスタはいつも変わらず"好きだ"と言う
私、ミスタのそういうところ好きよ
ちょっぴりエゴイズムな所も
私を愛してくれるところも
AMAMI＿ﾌﾞﾁｬﾗﾃｨ→←君にしか見えない＿ｱﾊﾞｯｷｵ
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RIOT(プロフ) - こちらの作品を読んで頂きました皆様、誠にありがとうございました。本日をもちまして、この小説は続編に移行することとなりました。今まで読んでくださり、ありがとうございました。続編でお待ちしております。 (2019年2月11日 16時) (
レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 高杜さん» ありがとうございます〜！結局夢主も依存してるっていう共依存になっちゃったんですけど、凄く楽しく書けたので良かったです。是非これからもよろしくお願いします！ (2019年2月11日 15時) (レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
高杜(プロフ) - フーゴくんのお話とっても良かったです…！！本当にありがとうございました！これからの更新も楽しみです、応援しています！ (2019年2月11日 12時) (レス) id: c2df969f37 (このIDを非表示/違反報告)
あいすすとろべりー(プロフ) - またリクでブチャラティとアバッキオが夢主ちゃんを取り合いする奴をお願いします！ (2019年2月10日 23時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
カト☆(プロフ) - またまたリクエストよろしいでしょうか...？！よろしかったらポンペイ組をお願いします！ (2019年2月10日 3時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT | 作成日時：2019年1月17日 18時
