ケ・セラ・セラ＿ﾐｽﾀ ページ15
私は誰もが認める現実主義者だ
非現実だなんて信憑性の無いものは大嫌い
計画性があって、常識的＿これこそが私の求めるもの
「こんなの何とかなるって」
私の隣でゴクゴクと呑気そうに紅茶を飲むこの男、グイード・ミスタはそんな私にとって最大の天敵
「何とかなるって、ならないからこうやって皆で話し合おうっての」
「うるせーなァ＿Aは細かすぎンだよォ」
ブチャラティチーム全員、揃ってリストランテのある一室でケーキを食べながら次の任務について作戦会議を行っている
ケーキを差したフォークをミスタへ向けるとパクッ、とそのままそれを食べてしまった
「あッ！アンタねェ」
「うめェ〜、てっきり俺にあーんってしてくれてるのかと思ったからよ」
してやったり、ケケケという笑い声を上げるミスタに心底イライラ
こういう私の斜め上を行く考え方が嫌なのよ
計画性が無くて、楽観的＿アブナイ橋を渡るのは私が最も恐れていること
「ミスタ、Aと間接ちゅーしやがった！」
「何やってんですか、昼間ですよ」
人の揚げ足を取るようにナランチャが大きな声を出す
ミスタに比べてフーゴは私寄りの現実主義者
いつも気が合うのはフーゴの方だった
「ミスタと間接キスするくらいなら、フーゴとの方が良かった」
「はァ？！」
ミスタをイラつかせようとその言葉を口に出すと思ったよりすぐミスタが反応を見せた
グッと私は胸ぐらを掴まれてミスタの方に引き寄せられる
唇同士が触れるか触れないか、そんな距離
私はごくりと生唾を呑んだ
「待ってミスタ」
「何で俺よりフーゴなんだよ」
皆が見てるのにミスタはグイグイと顔を近づける
ソファに座っていた私は既に押し倒されているような体勢になっていた
ヒューヒューと冷やかしていた他のメンバーもブチャラティの意向で何故か外の部屋に行ってしまう
「待って＿助け」
ばたん、と閉められた扉を虚しく見つめているとミスタによって顔の方向を彼へと向けられた
本当に予想できない行動、ハラハラドキドキさせる綱渡りみたいな生き方
私とは真逆で、でも今はそれが何処か魅力的
「ミス＿」
「ん」
顔がグッと近づいた
キスされる＿と思ったらミスタの顔は下の方へとずれて首もとでリップ音が鳴る
「俺の方がドキドキするだろ」
「＿予想外」
口にしてくれなかったことに落胆してる私も
貴方にドキドキしていることも
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RIOT(プロフ) - こちらの作品を読んで頂きました皆様、誠にありがとうございました。本日をもちまして、この小説は続編に移行することとなりました。今まで読んでくださり、ありがとうございました。続編でお待ちしております。 (2019年2月11日 16時) (
レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 高杜さん» ありがとうございます〜！結局夢主も依存してるっていう共依存になっちゃったんですけど、凄く楽しく書けたので良かったです。是非これからもよろしくお願いします！ (2019年2月11日 15時) (レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
高杜(プロフ) - フーゴくんのお話とっても良かったです…！！本当にありがとうございました！これからの更新も楽しみです、応援しています！ (2019年2月11日 12時) (レス) id: c2df969f37 (このIDを非表示/違反報告)
あいすすとろべりー(プロフ) - またリクでブチャラティとアバッキオが夢主ちゃんを取り合いする奴をお願いします！ (2019年2月10日 23時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
カト☆(プロフ) - またまたリクエストよろしいでしょうか...？！よろしかったらポンペイ組をお願いします！ (2019年2月10日 3時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT | 作成日時：2019年1月17日 18時
