救＝破壊 ページ32
ｸ「助けを呼びに行った時に、丁度ドリームと遭遇したんです」
ﾄﾞ「それで僕が君のもとに行ったんだ。Dustキャラと一緒にいたところだったし、危なかったね」
『違うの…実はDustキャラは…』
私はDustキャラが"救えなかった弟の成れの果ての姿"だったと言うことを話した。
ｲ「君が生まれたことによって、設定上の影響を受けたAUもあるってことだね…」
「それより」とインクが言葉を付け足して、少し厳しい目付きで私を見る。
ｲ「まさか今まで君がDusttaleに行っていたなんて、知らなかったよ」
『………ごめんなさい』
ｲ「初めにマーダーに会った時に君のことを殺そうとしてから、その世界は出入り禁止にしてたはずだけど？」
『……あとでDusttaleの事情を知って、マーダー達のことを…助けたかったの』
正直に白状すると、インクは小さく息を吐いて私の頭に手を置いた。
ｲ「Aちゃんが優しいのは僕だって知ってる。だけどね、本当にみんなを守りたいなら、AUに下手に手を出してはいけないよ？」
『なんで…？私はDusttaleを救いたい…』
ｲ「Dusttaleは、キャラとマーダーがLOVEを高め合っているという設定で成り立っているんだ。
その筋書きを変えたら、Dusttaleではなくなってしまうんだよ？」
『あ……』
筋書き…それぞれのAUには、それぞれの物語がある。それを変えたら…
『そのAUが消えちゃうの…？』
インクが静かに頷いた。
ｲ「まぁ、マーダーにとっては今も行き地獄のようなものだろうけどね…」
そんな…私はマーダーを救えないの？
私はDusttaleのみんながPルートに進む未来を目指していた。だけどそうなったら、それはただの"UndertaleのPルート"と変わらない。
Dusttaleの存在価値がなくなる…
ｲ「残念ながら、AUを根本から救うことは出来ないよ」
"AUを救うことは、場合によっては破壊することと同じになってしまう"
それを聞いた途端、自分のしようとしていたことが恐ろしくてたまらなくなった。
ﾄﾞ「…きっと、マーダーは最初からそれが分かっていたんだよ。だから君ごと世界に閉じ込めようとしたんだ」
ｸ「自分の世界で幸せを手に入れることが出来ないと分かっているから、せめてAだけでも手に入れるためですか…??」
ｲ「きっとね」
『そんな…』
Dusttaleの運命は残酷過ぎるよ…。
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ヨモギ雲(プロフ) - シロヌコさん» ありがとうございます…！遅くなってしまいすみません（汗） そう言って頂けて本当に嬉しいです…！読者の方に楽しんで頂けて、私も頑張って書いて良かったと思えます！ (2020年11月25日 22時) (
レス) id: 88414ccd28 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ - イラストも､話もいい物過ぎて何度も戻って来てしまう！！！ (2020年10月10日 10時) (レス) id: 247dc66b10 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - アンテloveさん» ありがとうございます！ 少しでも作品や夢主ちゃんの雰囲気が皆様に伝わるように、頑張って描きました…！（笑）内容も褒めてくださって嬉しいです！ これからも頑張ります^^ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 88414ccd28 (このIDを非表示/違反報告)
アンテlove - わあ・・・絵上手いですね・・・お話も笑いあり涙ありでめっちゃ感動しました！これからも頑張ってください！！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 22e12f1c8a (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - サリア。さん» こんにちは、コメントありがとうございます！作品のみならず絵も褒めて頂けて大変嬉しいです…！ 早く物語の続きを届けられるよう頑張ります！^^ (2019年8月18日 19時) (レス) id: 88414ccd28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨモギ雲 | 作成日時：2019年6月13日 1時
