色褪せた思い出の中で。【文スト】

10話 ページ12

湊斗side


中「派手にやられたな…」


湊斗「せやな…」


俺が今いるのは、マフィアの武器庫。

盛大に荒らされている。


湊斗「誰やろな？こんなことしたん。」


中「それがわかったらこんなに手こずってねぇよ…」


構成員1「幹部、こんな紙が見つかりました。」


構成員が渡してきたのは、丁寧に封筒に入っている手紙のようなもの。

それを中也が読み上げる。


中「読むぞ…


拝啓、ポートマフィア様。

この度、私共はとある人物を目標に、そちらの武器庫を襲撃させて頂いた所存でございます。

その人物の名は、


立花 湊斗


明後日の午前0時、××××にてお待ちください。私共の使いがそちらに迎えに行かせます。


大人しく私共の所へ来てくれるのか

それとも私共と戦うのか。


それはそちらの自由です。



良いお返事を期待しております。


では。



送り主の名前は書いていないな…


てか、立花湊斗の立花って…

手前の本名じゃねぇか…」


湊斗「お、俺ぇ！？」


紅「湊斗を渡す訳にはいかんのぉ」


湊斗「姐さん…」


俺が目的なのだとしたら、多分、俺が会ったことある人物だ。


俺が会ったことある人物…


過去に、俺は様々な所を転々としてきたが、記憶の中で、この手紙を書くような人物は居ない。


誰だ？


必死に思い出そうとしても全く出てこない。


中「『使い』っていつ来るんだ？」


紅「中也、なるべく湊斗と離れないように。

湊斗も、1人でいる時間をなるべく無いようにしなさい。」



中「これは戦争だな。」


湊斗「うっわぁ…俺狙われてんの…キッモ…」


中「手前そんなこと言ってる場合か…」



え、俺やばない？

妹に探されて、

おまけに誰かわからんやつにも狙われてる。

あー…


湊斗「これから忙しくなるな…」

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