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■80■ ページ30

貴方サイド


男1「Aちゃ〜ん♡」

男2「あーそびーましょー♪♪」


放課後の、誰もいない教室。

椅子に座ってボーッとしていたら、男に絡まれた。

髪を赤茶色と茶色に染めている、男二人組だ。

手をバキバキと鳴らしていた。


『・・・いや』


僕は小さくそう言った。

それが男達には聞こえていたようだ。


男1「えー?そんな事言わないでさー」

男2「楽しくやろーぜー?」


僕の肩に腕を回す茶髪の男。

なんて在り来たりな不良みたいな言葉使ってんの。

変なの。


『止めて。二回も言わせないでくれるかな』


僕は冷静に、男の腕を払った。

男たちはニヤニヤしながら近づいてくる。


男1「あっれぇー?いつからそんな大層な口聞ける立場になったわけー?」

男2「なあ?______喰種のくせによぉ」

『・・・喰種?』


喰種だったら、人間に歯向かってはダメなのか。

喰種だったら、人間に従わなくてはいけないのか。

そんなこと、あってたまるか。

そんなの、ただの奴婢じゃないか。

赤茶色の髪の男が、僕の髪を引っ張った。


男1「くくくっ、ざまぁみろ」


男は笑いながら僕を見る。

気持ち悪い顔だなぁ。

それに、さぁ、


『痛いなぁ』


僕は声を低くし、男を睨んだ。

すると男は、ひっ!と声を出して後ずさった。

よくよく考えてみれば、

皆、僕が喰種だと知ってるんだから、

赫眼や赫子を出しても大丈夫じゃないのか?

そうだ、そうしようか。うん。そうしよう。


男1「っ・・・」


二人の男は、一斉に殴りかかってきた。

でも・・・やっぱダメだよね。

喰種と人じゃあ、力に差がありすぎる。

ここは僕が、我慢しないと。

僕は、動かず、突っ立っていた。

すると突然、鈍い音がした。

その音と同時に、僕の目の前に、茶色く焦げた腕が出てきた。


『・・・なん、で』


男たちは倒れた。

僕も、精神的衝撃で、足の力が抜け、尻餅をついた。

ロクに声も出なかった。


『っ・・・大ちゃ、ん』

青「・・・・・」


目を見開く僕を大ちゃんは、冷淡に見つめていた。

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ちーかま - 完結してからたくさんの時が経っているので、作者様はこのコメントを見ることはないかもしれませんが、本当に、お疲れさまでした。私が裏ツクで今まで見た中で、一番好きな作品です。長文失礼しました。 (2018年12月16日 8時) (レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま - 最期ガチ泣きしました。涙でもう画面が見えなくて、眼鏡かけてるから眼鏡にも涙付いて......本当に良いお話でした。黒バスも東京喰種も大好きな漫画だったので、題名に引かれて読み始めてみたら、まさかこんなに良い話だとは思わなくて、運命かと思いました。 (2018年12月16日 8時) (レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
reona0521(プロフ) - 本当に泣いてしまいました。自分を殺してまで皆を守ろうとする夢主に感動しました。これからも頑張ってください。 (2018年1月29日 21時) (レス) id: 4091e15341 (このIDを非表示/違反報告)
- 人間の裏を考えさせられるとても良い話でした。でも一つ意見させて頂きます。なんか最後が中途半端ですかね…東京喰種メンバーは良い感じに終われたけどキセキの世代がなんだかあんなに暴れておいて最後だけ善人ぽっくなるってのがなんだか…。でも面白かったです!!! (2017年12月13日 1時) (レス) id: 309625f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら式どろっぷ。 - 人間同士もこうあるべきだと考えさせられる物語で、見つけてよかった。゜(゜´Д`゜)゜。 (2017年8月25日 1時) (レス) id: e732fea85c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユノハ@kurokuro★ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bluerose/  
作成日時:2014年11月12日 7時

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