人間を愛しすぎた喰種は優しすぎました【東京喰種&黒バス】【続編】

■６４■ ページ14

貴方サイド

スズメがさえずり、爽やかな風が吹く。

白い雲が、眩しい太陽を少し遮る。

雲の隙間からは、清々しいくらい水色の空。

サラサラと流れる草木に、可憐な花々。

朝、僕は何故か木々が沢山あるところにいた。


『・・・・・』


・・・ん？;;;;

なんで僕、こんなとこに居んの？

え、ここで寝たの？僕。

え、えー・・・(´・ω・｀)

全く思い出せない。

早く家帰らないと・・・、

そこまで考えると、僕はあることに気がついた。


『制服のまま・・・あーあ』


僕は制服のまま、夜を過ごしていたのだ。

そのせいで服はボロボロだった。

しかも今日、学校だし・・・・・。

最近、遅刻ばっか。

僕は、草むらに再び寝転がった。

肌のいたる所が、動くたびにヒリヒリと痛む。


『学校・・・行きたくない』


身体の傷は、消えていない。

昨日の出来事が、嘘であってほしい。

あの熱い熱い感覚。それと・・・、


「生きろ、A」


・・・ヒデ君。

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。

謝ることしかできない。

ごめんなさい。


『・・・帰ろ』


僕は起き上がり、ゆっくりと辺りを見回す。

ここ、もしかして・・・、


「よーし、もーいいかいっ！」

「えへへ、まーだだよー！」

「あ！Aみっけ！」

「うっわぁ⁉︎」

「プッ、Aだっせー！」


昔、あの子たちと遊んだ森だ。

今でも覚えてる、僕の、初めての人間の友達。

きっとみんなは、忘れてるだろうけど。

ああ、また、みんなで遊びたい。

皆、成長して大人になっていく。

そんな中、僕らはまた無邪気に笑えるだろうか。

優しい風が、草木と僕の髪をなびかせる。


『・・・もーいいかい』


そんな一言は、風に消されるほど小さかった。


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過去編はまたいつかします！

あと、更新遅い&短くてすみません！！！

部活&宿題(期末テストの訂正)が多くて(泣)(泣)

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