Be with you 【ヴィクトル】

12．桜色 ページ14

それから私達は温泉へ入った。

うちの温泉よりも一回りぐらい大きい大浴場。

｢ふぅー｣

やっぱり大きなお風呂でのびのびと浸かるのはいいなぁ…


一時間ぐらい入って、脱衣場から出ると。


ピ｢A！遅いよ〜！！｣

ピチット君とユリオ君は卓球をしていた。

勇｢A、なんか飲む？｣

あ、これは温泉恒例の瓶牛乳シリーズ…！
中に入っているのは普通のものだけど
温泉で飲むと特別な感じがして私はこれが大好きだ。

｢ヨーグルトがいい！｣

はいはい、とお兄ちゃん

私はお礼を言って、フタを外し

腰に手を当て、ぐびーっと一気飲み。

『ぷはあ！！』

ん？今、私と、もう一人低い声がしたような…

ヴィ｢美味しいよね！飲むヨーグルト！俺温泉上がりに飲むの大好きなんだ！｣

｢私も大好き…ってヴィクトルさん！？｣

私の隣には当たり前のようにいたヴィクトルさん。

ヴィ｢何？どうしてそんな驚く？｣

｢いや、急にいたら普通驚きますよ！！｣


よく見ると、お風呂上がりの彼の頬は
紅く染まっていて
まるで…桜色のような…。

ヴィ｢A…？どうした？｣

｢あっ…いや、ヴィクトルさんのほっぺたが、桜色で…綺麗だなって…｣

そういうと、ヴィクトルさんはふっと笑って。

私の頬にてを添え。

ヴィ｢Aの頬も、同じ色してるよ。｣

その仕草が…私の胸を高鳴らせる。
ドキドキして仕方がない。

顔があつい…


ヴィ｢ふふっ…Aはほんと、おもしろいね…そういうとこも、大好きだよ…｣

きっと顔が真っ赤になってたんだろう。

｢…っ…からかわないでください…｣

ぱっとヴィクトルさんから離れる。

ヴィ｢からかってないよ〜ホントだよ、あとさ、そろそろ敬語辞めてよ。A以外みんな呼び捨てでタメなんだし…｣

そういえばそうだな。
んーまあ、結構仲良くなれ…てるし？

｢うん…わかった…ヴィクトル…｣

ヴィ｢うん、そっちのほうが嬉しいよ。｣

にぱあと笑うヴィクトル。
ほんと、ギャップが激しすぎて苦しいよ。


ユ｢おい！お前ら！いつまでいちゃついてんだよー！！｣

ピ｢2人も卓球しよー！！｣

勇｢ピチット君意外と強いんだよ！｣

3人の叫び声で我に帰る。

｢はーい！｣

私はヴィクトルの手を引いて。

３人がいる所まで歩いた。

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