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Aside



『美香。』


美 「ビクッ...な、なに?」


『家事、教えるよ。半分ずつやろ?』


美 「うん...」


『まず料理からしよっか?晩御飯一緒に作ろ?」


美 「あり、がとう...」


美香をキッチンに連れていき、いろいろなことを教えた。

何故こんなことをしたのか、わからなかった。


次は包丁だけど...


『包丁でこれ切ってくれる?』



美 「んっと...こう?」


『もっとこう...』

私は美香の持っている野菜に手をかけた。

その時、私の手に痛みが走る。

『い、いたっ...』


見ると、赤い血が野菜にかかっている。

美 「あ、ごめんww手が滑ったw」



『っ...いいよ、美香。キッチンから出て言って。それと二度と家事はしないで。』


美 「...さぁ、どうなるかな?」


美香は、まるで楽しそうに笑った。



莉犬side



リビングに出ると、何かを探すAちゃんがいた。


莉 「Aちゃん?どうしたの?」


『あぁ、莉犬さん。救急箱とか無いですか?』


莉 「ど、どうしたの!?怪我した?はい、救急箱...」


『あぁ、これ料理中に美香が...いえ、私が手を滑らせちゃって...』


彼女はそう言い、苦笑いをした。


美香ちゃんが関係しているのかな?



美香ちゃんは家事していないらしいけど、
どうして美香ちゃんの名前が出たんだろう。


傷を手当する彼女の姿が、すごく孤独そうに見えて。


気がついたら、抱きしめていた。

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作者名:しろいきつね | 作成日時:2019年9月24日 17時

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