色々詰め込んだ短編集！文スト

リクエスト ページ40

オズ「君たちは旅の中で成長した。ほら、脳がないカカシちゃん。」

『その言い方失礼だからやめてください』

オズ「君は脳がないと言いながら旅の中で機転を利かせて行動できたじゃないか。きちんと自分の頭で考えられている。……それに、心がない木こりくん。」

木こり「……なんだ」

オズ「君はピンチになると仲間を助けた。既に仲間を思いやる優しい心を持ってるのではないかい？……それにライオンくん」


ライオン「…はい」

オズ「君は旅の途中、何度も勇気ある行動で仲間を守った。…もう君は勇気を持っているんだよ！！…ほら私が願いを叶えるまでもない」


ライオン「はっ！！そうか……太宰さん…！！そこまで考えて…」

ドロシー「そうですね！！オズの魔法使いの言う通りです！」

トト「太宰さんの言うことならば…」

ー皆はオズの言葉にはっとしました。皆、旅の中で成長して、いつの間にか欲しかったものを手に入れていたのです

観客席からはすすり泣きが聞こえ、感動のフィナーレへ向かおうとしていた。

『いや、言いたいことは分かりますよ？』

木こり「だがこちらからも言いたいことがある」

『でもあなた結局私たちを騙してましたよね？感動の方面に持っていきつつサラッと自分の罪を消そうとしてますよね？』

木こり「結局自分は何もしていないな」

この2人は現実主義派だ。簡単に騙されない

静まりかえる観客席。冷や汗を流すオズの魔法使い

『あなたは自分が願いを叶えると言って、その対価に魔女を倒すことを条件にしました。で、ドロシーちゃんが倒しました。なのになぜあなたは……(((ゴフッ！！』

これ以上Aが喋ると劇が進まなくなるためやってきた国木田さんに叩かれた

中也「魔女生きてんじゃねえか…」

オズ「…そこまで言うなら仕方ない！！君たちに脳と心と勇気を与えよう！！」

どこからか木彫りの脳、ピンクのフェルトで作ってあるハート型の何か(恐らく心なのだろう)、筆で勇気と書かれたダサいTシャツを持ってきたオズ

ーこれらをそれぞれに与えました。一同はたいへん喜びました



観客席からヒソヒソと声が聞こえる

「え、今更？ハッキリした解答をせずに、よく分からない贈り物で解決しようとしてない？」

「ほら、小麦粉練ったやつでも薬と偽って病人に与えたら体調良くなる効果的な？」

「お前語彙力ないな。プラシーボ効果だろ。でもあれ効くらしいぞ」


「ほら、舞台を見てみろ」と誰が言った

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