色々詰め込んだ短編集！文スト

探偵社員でかくれんぼ！4章！ ページ7

『思い出そう。これは鬼ごっこじゃない。そう、かくれんぼだ！』

今、私達はかくれんぼの本来の意味を忘れている。

これではただの鬼ごっこだ。

国木田さんという隠れ社畜にして恐怖の計画狂である鬼、賢治くんという天使の笑顔で車ぶん投げる鬼から逃げなければならない鬼ごっこだ。

敦「そうか！つまりどれだけ見つからないようにするかが鍵なんだ！」

そういうこと。隠れればいいんだよ！


『私、良い場所知ってるよ！』

敦「ほんと！？」

国「本当か！？」

『3階の…って、ぎゃぁぁぁぁぁ！』

国木田さん！10m位先に国木田さんが！
いや、居るんかい！！

『生き残っているのはもうお前らだけだ。観念して捕まれ』

私達はジリジリと後退する。

『捕まれって言って捕まるバカはいませんよ！』

敦「というか、2人だけ？乱歩さんは…」

国「駄菓子をあげることを条件に捕まって頂いた。」←

「『乱歩さぁーーーーーーーーーん！』」

居たわ…捕まれって言って捕まる人居たわ。世界一の名探偵にバカって言っちゃったわ←

国「与謝野先生達も捕まえたしな。」

後ろからは賢治くんが来ているではないか！

まずい、これはまずい！

『…敦くん！』

実は2人で計画を練っていた。敦くんと合流するまでのあいだ。

敦くんが私をおんぶして駆け出す。

もし鬼がやってきたら…敦くんが虎化して私を連れて逃げる。そして…

このデパートは吹き抜けだ。上の階から下の階へは飛び降りられる

5階から1階まで。

あらかじめ空ダンボールの山があるのは確認しておいた。敦くんがそこにダイブする。虎のタフさだ。そう簡単に怪我しない。国木田さんは当分来ないだろう。来るとしたら…賢治くん！

予想通りジャンプし落ちてきた。

どころか

賢「言うことを聞かない牛には…」

大きな棚を持ち上げ、私達に投げる。

予想外にも国木田さんがロープを具現化して降りてきた。

なんてスリリングな隠れ鬼ごっこだ！

それらをかいくぐりながら逃げた。

そしてついに…

福「そこまで！」

激闘の末私たち逃げる側が勝利した。

『よっしゃー！』

私は異能を使って壊れたものを直し、最後にみんなが集まった。

福「皆、良くやった。これから皆で食事に行くとしよう」
と社長が一言締めた

『国木田さん、結構ノリノリでしたね』

国「黙れ」

こうして私達のかくれんぼは幕を閉じた。

お知らせ→←探偵社員でかくれんぼ！3章！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す